アンコールワットはカンボジアで最も有名な観光スポット。カンボジアを知らなくてもアンコールワットは聞いた事があるって人もいるのでは?夕陽に照らされた世界遺産アンコールワットを見に行ってきました。まさに東南アジアな雰囲気で、それはそれは美しい景色でした。
このページの目次
アンコールワット カンボジアの象徴
この記事は前回のタ・プローム遺跡の旅の続きになります
タプローム遺跡行ってきた カンボジア旅行記
カンボジア、シェムリアップの有名な遺跡「タプローム遺跡」に行ってきました。映画トゥームレイダーの撮影場所としても有名ですね。ガジュマルの木と石が織り成す不思議な、神秘的な美しさがある遺跡です。アンコー ...
アンコールワット
世界遺産にも登録されているアンコール遺跡群で最も有名な遺跡
アンコール遺跡群 入場料は2017年2月から値上がりしました
※これでこの辺のアンコール遺跡は全部周れます。ベンメリアやコーケーなどは別途チケットが必要です。
1日券
3日券
1週間
今回は、シェムリアップ周辺の有名な遺跡をまわっています。
タ・プローム遺跡を後にした俺は、カンボジア最大の観光名所、アンコール遺跡群で最も有名な寺院「アンコールワット」に向かいました。
トリップアドバイザーの「日本人が行ってよかった観光地」で3年連続No1に輝いたアンコールワット。
日本人にも大人気の観光地です!
アンコールワットは、有名な観光スポットですが、クメールの人々にとっては、聖なる場所。かつてのアンコール王朝の王都であり、仏教・ヒンズー教の寺院です(時代によって信仰が違う)。
アンコールワットの中央の塔は須弥山をイメージしてるらしく、王様がヴィシュヌ神と繋がる為の場所だったそうです。
そのため、有名な壁画などはほぼヒンズー教の神話を描いています。見に来る時は、マハーバーラタやラーマーヤナなど、ヒンズーの神話の内容を頭に入れておくと、より楽しめると思います。
アンコールワットの歴史(ざっくり)
アンコールワットは、かつては東南アジアの中でも最も栄えた場所。
9世紀から東南アジアの中心として栄華を極めたクメール王朝の王都。一時はインドシナ半島の大半を支配していたそうです。
しかしタイに攻められ、1431年にクメール王朝は南に追いやられました。
そこから100年以上放置されたアンコールワットやアンコールトム…。
そこから100年以上が過ぎた、1550年ごろ、時の国王が廃墟と化したアンコールワットを再発見し復興します。
しかし、またしてもタイに攻められ、クメール王朝は再びアンコールの地を追いやられてしまいました。
因みに、フランスの博士、アンリ・ムーオがアンコールワットを再発見したとか、国民のほとんどが「何それ?うちの国にそんなのあったの?」という状態だったとか言われてますが、実際にはそんなことはなく、クメールの人々はアンコールの存在を語り継いでいたそうです。
廃墟にはなってましたが、聖なる場所として、その存在は知ってたんですね。
その後、シェムリアップがフランス領になり、修復工事が進んだようですが、カンボジアが独立してからは、クメール・ルージュの本拠地となり、内戦時は大変だったようです。
そういった激動の時代を越え、アンコールワットは1992年に世界遺産に登録されました。そこからは一気に修復が進み、現在に至ると。
アンコールワットに到着
タプローム遺跡から、トゥクトゥクで走ること数分。少しづつアンコールワットの西参道が見えてきました。
基本的にアンコールワットへは、西参道から入ります。
タ・プロームの枯れ切った感じとは全然違い、アンコールワットの堀には、たっぷり水がありました。
アンコール遺跡群は近くにあっても雰囲気がそれぞれ違うのも面白いところ。
アジアの文化は色々と似てて面白いですね。色んな交流があって各地の文化が広がっていったのでしょう。
アンコールワットの入り口の周りは飲食店(屋台的なやつ)が集まっています。
屋台で焼いてる肉類と、アンコールビールの組み合わせはめちゃくちゃ美味いのでちょっと心惹かれますなぁ…。まぁ、今回はそんな時間はないので、また次回かな。
時間がある人は、ここで軽くご飯を食べるのもいいのではないでしょうか。
これがカンボジア最大の名所 アンコールワット!!
とりあえず、初めて行く人の為に簡単なアンコールワットの見取り図を作りました。これでもある程度は場所を把握できると思います。
見どころとされているのが、第一回廊に描かれた乳海撹拌とマハーバーラタ、ラーマーヤナ、そして第三回廊・中央塔などでしょうか。
ここがアンコールワットの西参道の入口。アンコールワットの入口は巨大なナーガ像に護られています。
ナーガはビシュヌ神の寝床になったり、仏陀を護ったりしてる蛇の神様。
ナーガ像はシェムリアップのいたるところで見ることが出来ますが、ここのが1番かっこいいかな。
西参道から西塔門へ
巨大なナーガ像のある入口からアンコールワットの敷地内に入ります。
とにかくこの参道をひたすら真っすぐ進めばアンコールワットの本体にたどり着きます。
参道の先には門が見えます。これだけでもかなりの迫力。写真では伝わりにくいと思いますが、想像してたより、全然規模がでかいですねー。
一瞬これがアンコールワットの本体(中央塔)かと思いました。
お堀を抜け、西塔門に辿り着くまでもかなり距離。お堀といっても、日本の一流河川の河口みたいなサイズですな。
この西塔門を抜けると、やっと初めて、webやTVでよく見るアンコールワットの本体が見えてきます。まっすぐに進み、門を抜けましょう。
門の内側は、まさに絵に書いたような東南アジアの景色が広がり、神秘的な雰囲気が立ち込めてます。ようやく、アンコールワット中央塔も見えてきました。
参道はけっこー長く、トータル10分ぐらいかかりました。ハイヒールや革靴、サンダルではなく、スニーカーで行くことをおすすめします。
明日からクメール正月だからかな?入り口には、金色の階段がかけられていました。これはけっこうレアな景色じゃないですかね。
ちょうどカンボジアは明日から新年。※カンボジアでは元旦と旧正月とクメールの正月と3回も正月を祝います。今回はクメール正月。
なぜか分からないけど、最近はこういう何かの区切りの日に、毎回神仏系のところにいます。伊勢神宮やプレアヴィヒア、そして今回はアンコールワット。
意図しなくても節目節目でそういう場所にいるのは、ありがたい事なんでしょうねぇ。
さて、いい気分になった所で、いよいよアンコールワット内部へと入って行きます。
アンコールワット 第一回廊~十字回廊
テラスから中に入ると、装飾の豪華さにいきなり圧倒されます。
天井までぎっしりとレリーフで埋めつくされています。天井の細工もかなり細かいですね。
アンコールワットに入ってすぐに現れるのが第一回廊です。
第一回廊は、中央塔に向かって右側の壁面にマハーバーラタ、左側にラーマーヤナが描かれています。アンコールワットの見どころのひとつです!
ラーマーヤナについて
この叙事詩は、ラーマ王子が、誘拐された妻シーターを奪還すべく大軍を率いて、ラークシャサの王ラーヴァナに挑む姿を描いている。ラーマーヤナの意味は「ラーマ王行状記」。
現代でも、ラーマーヤナは、絵画、彫刻、建築、音楽、舞踏、演劇、映画など多くの分野で、インドのみならず、当時同じサンスクリット圏であり古くからインド文化を取り入れてきた東南アジア一円に深く浸透し影響力を持っており、王権を強調するその内容は、支配階級のみならず、民衆の間でも広く親しまれている。
マハーバーラタについて
物語は世界の始まりから始まる。その後、物語はパーンダヴァ族とカウラヴァ族(この二つを合わせてバラタ族(バーラタ))の争いを軸に進められ、物語の登場人物が誰かに教訓を施したり、諭したりするときに違う物語や教典などが語られるという構成で、千夜一夜物語と似た構成になっているが、大きな相違点としてパーンダヴァ王家とカウラヴァ王家の争いの話自体が語られる物語であることがあげられる。 数々の宗教書も『マハーバーラタ』の物語の登場人物をして語らせることも多く、『バガヴァッド・ギーター』は著名な部分であり、宗教上、特に重視されている。
単独で行く場合、本とかネットで最低限予習はしておいた方がいいでしょう。ある程度の知識を付けてから行った方が100倍楽しめると思います。
アンコールワット解説で分かりやすかったサイト 遺跡ときどき猫
オプショナルツアーは、色々ありますが、日本人が行くならクロマーツアーズを利用するといいと思います。スタッフ日本人多いですし。(※日本人がよく泊まるクロマーヤマトゲストハウスを運営してるところです。)
半日のツアーで、車&日本語ガイド付きで20ドル~、トゥクトゥク使用なら12ドル~とか。日本語ガイド付きでこの料金なら安いと思います!
俺は、今どの回廊にいるのかすら把握できない状態だったので、とりあえず中国人の旅行団体の後を歩いていきました。
中国人団体にはガイドがいるので、何を言ってるかは全く不明ですが、とりあえず進行方向だけは分かります(笑)
ここは沐浴するとこだったそうです。当時は水が溜まってたんですかね。
千体仏の間
回廊を横切るとすぐ右側に千体仏の間があって仏様が祀られています。熱心に祈っている人がかなりいました。
ひとまず仏像の皆様に「これこれこうでカンボジアで暮らしてます。どうぞよろしく」と挨拶をしておきました。
この辺に1632年にアンコールワットに訪れた日本人、森本右近太夫の書跡があります。左側の柱を見ていくとあるそうです。
因みに、このまわりにたくさんの仏像があるのですが(だから千体仏)クビから上が破壊されている仏様が多いんですよね。
これは、全てポルポトの内戦時に壊されたそうです。あまり細かくは触れませんが、この国は1993年までは内戦で混乱していました。今もその爪痕はいたる所に残っています。
第三回廊・中央塔の周り
第二回廊を抜けて、第三回廊の方まで来ました。周りをみるともうすぐ日が暮れそう。
壁には無数の女神が彫刻されています。デバターというそうです。アンコール遺跡に彫刻されている女神はみんな美人。
これが第三回廊と中央塔。この裏側から階段で中に入れます。
この辺は、どこをみても細かい彫刻で飾られています。なんか一瞬日光東照宮の陽明門を思い出しました。
この第三回廊の階段は、神仏に対しての敬意をはらうために、自然と頭が下がるように急傾斜になってるそうです。
この階段は、よく転落事故がおこっているので、注意が必要です!
俺が第三回廊の階段の下まで来た時には、もう入れない時間になっていました。残念。
ちなみに、第三回廊の階段を上がると、こういう景色が見えるようです。キレイですね!
一通り見て回った俺はトゥクトゥクへと戻りました。
アンコールワットは1時間ぐらいあればざっくりとは見て回れます。
細かいところまで見るのであれば、2~3時間あるといいのではないでしょうか。
行ってよかった!アンコールワット!
今回のアンコール遺跡群巡りは、大した知識もない状態で一人で見て回っただけでしたが、来た甲斐はありました。けっこーマジで感動しました。
帰りはひたすらまっすぐに進むだけ。家まで15分程度。
シェムリアップに来て数ヶ月スルーしてきたアンコールワットですが、実際に行ってみて良かったですねぇ。素直にいい経験になったと思います。
カンボジア最大の名所、世界的に有名な遺跡、アンコールワット。一度はその目で見てみては?
カンボジアは英語が通じる国!通貨もUSDが普通に使えます(笑)
クメール語というカンボジアの言語もありますが、これはカンボジア人同士が話す時に使ってますね。外国人と話す時は、だいたいみんな英語を話します。
東南アジアはヨーロッパからの旅行者が多い場所ですが、だいたいみんな英語でコミュニケーションしてました。
クメール語は教材も少なく、かなり難解なので、まずは簡単な英語を覚えて行くといいと思います。旅行で行くときは、簡単なフレーズを覚えるだけでも困る回数が激減しますね。
旅の英会話伝わるフレーズ集 この本は旅行でよくあるシーンのフレーズばかりなので、使いやすいはず。カタカナでの読み方も書いてあるので、分かりやすいと思います(カタカナ読みでもギリギリ通じる場合が多い)。
もしくは、ポケトークなどの翻訳機があると便利だと思います。これは買わなくても、レンタル出来るので手軽ですね!
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