コーケーは巨大なピラミッドが有名な遺跡群です。旅行者の拠点になるシェムリアップ(アンコールワットのある町)から車で2時間ぐらいの場所にあります。コーケーの遺跡はアンコールワットなどとはデザインも雰囲気も全く違う力強い遺跡が数多く集まっています。カンボジアの遺跡はアンコールワット以外にもたくさんあります。ツアーなどを利用し郊外まで足を運んで見る価値はありますよ!
このページの目次
コーケー遺跡 カンボジアのピラミッドへ向かう
コーケー遺跡 プラサット・トム
・プランと呼ばれる7段のピラミッドを見ることができる遺跡
・10世紀末、ジャヤバルマン4世がシェムリアップから都を移した場所
・十数年で放棄された為、幻の都と呼ばれている
・シェムリアップから車で2時間程度の場所にある
・地雷やサソリ、毒蛇に注意!!!
・入場料は10ドルと安かった
この記事はプレアヴィヒア遺跡の旅からの続きです。
プレアヴィヒア寺院 天空の遺跡 カンボジア旅行記
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今回は、正月元旦にプレアヴィヒア・コーケーツアーに来ています。プレアヴィヒアの絶景を眺めた我々は次はコーケー遺跡を目指します。
コーケーの遺跡群はプレアヴィヒアから車で1時間程進んだところにあるそうです。ちょうどプレアビヒアとシェムリアップの中間みたいな感じ。今回は行かないけど、ラピュタのモデルになったとか言われているベンメリアも近いところ。
ちなみに、コーケー遺跡に行く場合も車で行くことをおすすめします。トゥクトゥクだとかなりしんどい旅になるはず。シェムリアップからコーケーまで120kmぐらいあるんですね。
それにしても、俺たちは正月そうそう何キロドライブしてるんだろうか…。
コーケーの遺跡群と言えば、7段のピラミッドのあるプラサットトムが有名な場所です。
ピラミッドと聞くと、自分の中の少年の心が甦りますね。ガキの頃、毎週必ず世界不思議発見をテレビにかじりつくように見ていました。あの頃のワクワクした気持ちが蘇ってきます。
車はプレアヴィヒアから100kmオーバーでぶっ飛ばし続け、予定よりかなり早くコーケー遺跡群の近くまで来れました。
コーケーの周りは道の雰囲気がプレアヴィヒアの周りとはかなり違いますね。乾いた感じ。生えている植物なども違います。
コーケー遺跡群のひとつ、プラサット・トム寺院に到着しました!この周りには60近くの遺跡が集まっているそうです。一番有名なのが巨大なピラミッド「プラン」のあるプラサット・トム。
車を降りた瞬間に子供らが「うおぉぉー!お金おくれーっ!」と集まってきました。
旅行者の落とすお金は、この辺に住む人たちの貴重な収入源になっているんでしょうね。ちなみにここの入場料は10ドルと安くなっています。
コーケー遺跡群 プラサット・トム寺院
コーケー遺跡群 プラサット・トム寺院は、案内などいらないぐらいわかりやすい造り。ただ、ひたすらまっすぐ進むだけでピラミッドに着きます。
コーケーは、遺跡の造りもプレアビヒアとは全然雰囲気が違います。プレアヴィヒアは全体的に美しい洗練された感じだったけど、コーケーは男らしいかっこいい感じかな。
ここ、プラサットトムはヒンズー教の寺院だったようです。瓦礫と化した寺院の、枯れた感じがめっちゃかっこいい。
アンコールワットやプレアビヒアなどの繊細な造りと違い、なんと言うかいい意味で全体的に荒削りな力強い感じ。
変わった色のトカゲがいました。そういえば、この辺は地雷も危険だけど、サソリや毒蛇にも気を付けた方がいいみたいですね。
コーケー遺跡の参道を歩く
コーケーは 10世紀末、時の王ジャヤバルマン4世がシェムリアップから都を移した場所。それから10数年でシェムリアップに都は戻ったらしく幻の都といわれてるそうです。
楼門の上の方には削り取られた跡がありました。遺跡の彫刻はとんでもない価格で取引されるらしく、盗まれたりするみたいですね。
参道の左右には様々な装飾を施した壁や石像が続きます。ひとつひとつ表情が違うので見ていて飽きません。この古びた壁の感じがめちゃくちゃかっこいい。ここから別の世界にいけるんじゃないかと思ってしまいます。
こういう場所に来ると日本から出てみてよかったと思いますねぇ。全く知らない文化を見て回るのはとても楽しい。
これがシヴァ神が乗る牛。かわいそうに首からもげていました。
プラサットトムは、ピラミッドがあるだけあって強烈なパワースポット的な場所っぽいですね。空気が他の場所とは違う気がします。清々しい、いい空気。
遺跡を取り囲むお堀は、乾季のため、水は枯れていて代わりに草がびっしり生えていました。雨季になればここにも水がたっぷり溜まると思うけど。
壊れた参道を進んで行くと、奥の方にピラミッドがうっすらと見えてきました!
カンボジアのピラミッド「プラン」
更に奥に進んで行くと、ピラミッド、プランがその姿を現しました。7段のこのピラミッドは高さ35mあるそうです。
逆光だから、余計に神秘的な雰囲気を醸し出しています。神々しいことこの上ないですね!
それにしてもエジプトとかマヤとかも含めて、昔の人ピラミッド好きですねぇ。ぜんぜん違う大陸でも、同じような形の物を作ってるところが興味深いところ。個人的にはマヤのピラミッドを作ったのは「人間じゃないやつ」だと未だに思っています。
ピラミッドの周囲をぐるりと回ってみましょう。
このコーケーのピラミッド、近くで見るとますます力強い感じ。角ばってるから余計そう見えるんだろうなぁ。なんていうか、めっちゃ強そう。なんかしらのパワーが漲ってる感じがします。まぁ、俺は霊感とかないけど。
ほんとかどうかは知りませんが、昔はこの頂上に巨大な金色のリンガがあったそうです。天に向かってそびえ立つリンガ(男のあれ)。
コーケー遺跡 ピラミッドの頂上へ
裏にまわると、階段があってピラミッド「プラン」の頂上に上れるようになっています。
この階段、ギシギシいうし、めっちゃ揺れるし、そもそもちゃんと固定されてないし、かなりスリリング。
そこまでの高さはないけど、揺れるとマジで怖いですね。これ、高所恐怖症の人にはプレアヴィヒアの断崖絶壁よりも恐怖かも。
ピラミッド「プラン」の頂上に到着。上からの景色は大変よい眺めでした。ここから、タイやラオスも見渡せるそうです。まぁ、周りには森しかなくて、どこがタイでどこがラオスなのか全く分からなかったけど。
本当に周りに何にもない。ひたすら緑のみ。地球ってでかいなーとしみじみ思います。
ピラミッドの上には、一応落下防止用に柵があるんだけど、これ、ちゃんと固定されてません。多分、柵に寄りかかって体重乗せたら落ちて死ぬと思います。柵を頼りにして、しがみついたりしない方がいいですね。
四方をざっくり見て回った我々は、ピラミッドの上に座って、暫くの間それぞれ黄昏ました。
みんなが黄昏ている間、俺は天を仰ぎ
と厨二ごっこをやって1人でニヤニヤしていました。多分、傍からみたらちょっと危険な光景だったはず。ここが日本じゃなくてよかった(笑)
シェムリアップからは少し遠いけど、来た甲斐がありました。
シェムリアップに帰ろう
ここからまた車で2時間ちょっと。ちょいちょい渋滞するので思ったより時間がかかります。
夕日が沈みきる頃、見えてきたシェムリアップの町。帰ったらアンコールビールを飲んでサクッと寝よう。旅行者はここから更に、ナイトマーケットやパブストリートに繰り出すのもいいかもしれません。
元日にピラミッド参拝はなかなか無いと思います。いい経験になりました。次はアンコールワットに行かないとね。
→数ヶ月たっていってきました
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