3月の末、伊豆大島へ三原山トレッキングへ行ってきました。三原山頂上バス停から火口まで歩き、テキサスコースで裏砂漠を抜け、椿祭りの行われている大島公園へ。元町港から反対の大島公園まで島を横断するルートです。当日は天候が悪く、三原山は深い霧に包まれており、誰もいない幻想的な景色を独り占めしてきました。海を望む綺麗な景色を期待している人の場合、何の参考にもならないかも知れません。霧が深い日の三原山は、無理して登らないほうがいいかも。
このページの目次
霧に包まれた三原山を登山します
伊豆大島 三原山
頂上では直径300メートル、深さ200メートル程度のの巨大な火口を見ることができます。※活火山なので噴火する可能性もあります。1986年の噴火では全島民が1ヶ月近く避難する事になりました。
伊豆大島 東京の離島を旅してきたよ
3月の末、伊豆大島を旅してみました。東京の離島、伊豆七島最大の島。竹芝桟橋からジェット船「セブンアイランド」に乗り伊豆大島へ。あいにくの悪天候でしたが、三原山トレッキングや椿祭りを見てきました。べっ甲 ...
からの続きです
伊豆大島の観光スポットといえば三原山。伊豆大島まで来たのなら登らないわけにはいきません。例え天気が悪くても、霧が立ち込めていても。
三原山は今回が初なので、最もイージーなコース「三原山頂口から山頂遊歩道コース」で火口まで行くことにします。火口を見た後は、テキサスコースという裏砂漠を通るハイキングコースで下山して大島公園まで行く予定。大島公園ではちょうど椿祭りが行われているんですな。
三原山山頂遊歩道のスタート地点、三原山山頂口まではバスやタクシーで行きます。俺たちは時間的にバスが微妙だった為、タクシーで行きました。元町港から三原山山頂口まで、だいたい2000円ぐらいですね。
小雨の降る中、外輪山を登って行きます。天気が良ければ車の中からも、青い海が見渡せたんでしょうねぇ…。やれやれだぜ。
登山のスタート地点 三原山山頂口に到着
三原山頂上のバス停に到着。車で来れるのはここまでです。ここからは山頂まで徒歩で行きます。
ここにはトイレや休憩所、売店などがあります。山に入るとトイレなどはありません。ここで行っておきましょう。あと水とかお茶は買っておいた方がいいでしょう。
本日は霧のせいで何も見えませんが、それでもこの辺りは観光客で賑わっていました。
人だかりが出来ている方に行ってみると、三原山と書いた石碑がありました。
ここが写真撮影スポットになっているようですね。この石碑の先が山頂遊歩道になります。
霧の三原山登山スタート
さっそく山頂遊歩道に入ってみると…
あんなに観光客いたのに誰も登ってきません。霧が深いので仕方ありませんが、誰も来ないって(笑)
まぁ、本日は立入禁止みたいなアナウンスや看板はなかったので、大丈夫でしょう。多分。
三原山を登っていくと、こういうドームがところどころに設置されています。これ噴火した時に身を守るシェルターだそうです。噴火する瞬間に岩とか飛んで来るからですな。
少し歩くと、景色が変わってきます。黒い岩だらけになるのですが、これ全部溶岩だそうです。
ここら辺が、1986年に噴火した際に流れ出た溶岩の先端部。こういうのを見ると活火山なんだなぁと実感が湧きますね。
溶岩最先端部を横切り、更に進んでいくと段々と上り坂の傾斜が急になっていきます。
そのまま坂を上がって行くと、休憩ポイントにたどり着きます。本来であれば、ここから青い海がドーンと見える絶景ポイント。
天気がよければここから、海が見渡せるはずなんですがねぇ…。
今日は完全に真っ白(笑)。びっくりするぐらい真っ白。山の上から海が見たくて、ここにきたはずなのですが…。
ちなみに、この前日と翌日は、カラッと晴れて景色が良かったそうです。なんなんだよ。
まぁ、景色はともかく、この看板までくれば、山頂はもうすぐです。
三原山山頂口から、山頂遊歩道で山頂まで行くのは、正直そこまで大変じゃないかな。道は舗装されてるし、途中まで車だし。今日みたいな悪天候だと話が別ですが、そこまでしんどい、キツいというレベルではないですね。
三原神社に参拝しましょう
山頂遊歩道を登りきると、鳥居が見えてきます。そこから少し坂を下ると三原神社。阿治古命を三原大明神として祀っています。
伊豆大島のパワースポットですね。1986年の噴火では、リアルに溶岩が左右に分かれて神社を避けて行ったそうです。三原山に上る際には、三原神社にしっかりと参拝しておきましょう。
霧に包まれていると、雰囲気ありすぎですね。どうか無事に下山できますようにとお祈りしておきました。
三原神社のすぐ近くには有名なゴジラ岩があります。その名の通り、ゴジラの頭のような形をした岩。
初期のゴジラでは、ゴジラは三原山の火口に落とされて終わっていました(その後、復活するけど)。三原山とゴジラは何かと因縁深いようです。
三原山 火口に到着
三原山の頂上まできたら、火口のまわりをぐるっと一周する「お鉢めぐり」をするのが一般的。45分ほどで一周できるそうです。
俺たちもお鉢めぐりする気満々で来ましたが、気温的にちょっとムリかも。寒すぎ。
ひとまず火口だけは見ようというわけで、三原神社から火口の方へ進んでいきます。
このへんでは、大型のアグルチネートと呼ばれる、巨大な溶岩の塊などを見ることができます。
標識に従って、火口見学道を進んでいきます。三原神社から見て右手に進んで行く感じですね。標識通りに歩いていけば迷うことはないと思います。こんだけ視界悪くても迷わなかったので(笑)
ここを上ると、噴火口が見えるポイント。山頂で遮るものがないので、めっちゃ冷たい湿った風が吹き荒れています。雨降ってないのに髪の毛とか風呂上りみたいになりました(笑)
火口見学道の終点、火口展望場に到着しました。ここが火口に一番近い場所。
本来ならこういう景色を眺めることができたのに…。今はマジで真っ白。霧以外何も見えません。しかも超絶極寒。
この状態でお鉢めぐりをしても、全く意味がなさそう。というか風邪ひきそう。冗談抜きで、寒さで体が震える状態。
というわけで、お鉢を4分の1巡ったところで、来た道を引き返し、下山することにしました。次回は、よく晴れた日にお鉢めぐりしたいですね。
今回は、大島公園の椿祭りも見に行きたいので、裏砂漠を抜けてテキサスコースを行きます。
裏砂漠 マジで何もない世界 普通に怖い
テキサスコースや大島温泉ホテル方面への道は、山頂遊歩道のような整備された道ではありません。がっつり石だらけ。油断するとコケます。
その砂利だらけの道をしばし進んでいくと、風景が変わってきます。ここからが黒い火山岩で出来た砂漠「裏砂漠」エリアです。
ドラマやCMなどのロケ地としても有名な場所。GLAYや乃木坂46など有名なアーティストのMVの撮影でも使われています。ちなみに地名として「砂漠」と書かれているのは日本で唯一ここだけだそうです。
このくらいの低い山で遭難とかないだろと思っていたのですが、霧が深い時はたまにあるそうです。翌日晴れてから帰って来たみたいな。
ここらへんは、道の脇に数mごとにある「木の杭」を目印に歩いていけば、迷わずに下山できると思います。
裏砂漠は月と砂漠ライン、大島温泉ホテルルート、テキサスコースを通ると見ることが出来ます。
霧がなければ、ここも本当は景色いいはずなんですよねぇ…。今日は「雄大な砂漠と海」ではなく、良く言えば幻想的、悪く言えば不気味な雰囲気しかありません。
冗談抜きで、異世界と繋がってても納得してしまいそうな景色でしたねぇ。
実際、三原山で「そういう世界の何か」と遭遇した人もいるみたですし。三原山の火口は、第二次大戦までは自殺の名所だったそうですし…。そんな中、深い霧と俺たちだけというシチュエーションは、なかなかゾワッとするものでした。
まぁ、俺たちはそういう第六感的なものは持ち合わせていないので、仮にいたとしても全く気づくことはなかったと思いますが(笑)
下山するに連れて霧が晴れていきます。やっと普通の視界になってきました。
荒涼とした砂漠を抜けて、やっと普通の山道に。一本道になっているので、そのまま突き進みます。
やっと下山できました。ちなみに、山頂口からここまでで出会った動物、野鳥1羽のみ。虫すら見かけなかった(笑)
とりあえず、ひとつ分かった事は「霧が深い日の三原山は、無理して登らないほうがいい」という事。
特に足腰に自信がない人や、子供連れだったらやめたほうがいいかな。天気が悪かったら、断層を見に行ったり、温泉でゆっくりした方が、幸せな旅になると思います(笑)
まったくもって適当に選んだテキサスコースですが、あとで調べて見ると、月と砂漠ライン、大島温泉ホテルルートより長いコースだったようです。
こうやってみるとけっこー歩いたのが分かります。なんだかんだ、岡田港から真逆の海まで島を横断したわけか…。
ここから、椿祭りの会場になっている大島公園までは、そこまで距離がないので歩いて行く事にしました。
椿祭り すでに終わってた…
大島公園椿まつり
1月の終わりから3月の終わり頃まで開催される祭り。神輿やあんこ娘のダンスパフォーマンスなどが見られ盛り上がる。
テキサスコースの入り口から歩くこと10分。海が見えてきました。
まだ3月ですが大島桜は既に咲いています。気温のせいで、まったくもって春っぽさは感じませんが(笑)
ここが椿まつりの行われている会場。しかし全く人の気配がないのは何故?
メイン会場に着いてみると、屋台の人たちが撤退準備を始めていました…。
かろうじて開いていた屋台でウツボの天ぷらを購入。味は、ごく普通の白身魚の天ぷらですね。
祭りは終わっていますが、せっかくなのでバスが来るまでは椿を見学しておきます。椿自体は確かにきれい。
伊豆大島のお土産で人気のある椿油は、リアルにこの椿から取れるそうです。試しにハンドクリームを買ってみましたが、ベタベタせず肌によく馴染みます。
さて、バスの時間になりました。元町港に戻って居酒屋でヤケ飲みでもするしかない(笑)
大島公園から元町港までのバス
料金 560円 所要時間 約30分
三原山も椿まつりも、そのうちリベンジが必要ですな。踏んだり蹴ったりとはまさにこの事。無計画な旅ではこういう事はよく起こります。沖縄に初めて行った時も台風だったし(笑)。まぁ、これもそのうち、いい思い出になるのでしょう。
元町港に戻り、ゲストハウス近くの弘法浜でしばらく夕日を眺めてたそがれました。
という訳で、俺たちは、伊豆大島の居酒屋よっちゃんに向かうことにしました。ここでは旅の夜らしい、かなり楽しいお酒の席が俺たちを待っていました。
伊豆大島のゲストハウス KOIZUMI めっちゃ楽しい!
伊豆大島で宿泊先をお探しならゲストハウスKOIZUMIがおすすめです!ゲストがゲストをもてなす宿というコンセプトがしっくり来る、旅人同士が楽しく交流できる宿でした。じゃらんや楽天トラベルには広告など出 ...
次は、今回お世話になった伊豆大島のゲストハウスと、夜の酒盛りの話。
最新情報をお届けします
Twitter でasafukuoをフォローしよう!
Follow @asafukuo