沖縄そば。沖縄県民のソウルフードにして、沖縄観光で誰もが最初に食べに行くであろう沖縄を代表する麺類。現在はカツオ出汁の効いた醤油ベースのスープが主流ですが、昔は豚骨出汁の白いスープが主流だった事もあるそうです。さて、今回はその「白い豚骨スープの沖縄そば」が食べられる、牧志の大正家に行ってみました。国際通りからすぐ行けるので観光の人にもおすすめです。
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白いスープが珍しい 大正家の沖縄そば
2023・04 追記 残念ながら大正家は現在営業しておりません。店主曰く他の事業が忙しすぎてこっちに人を回せないみたいですね。そのうちまたやる予定みたいなので、気長に再オープンを待ちましょう。
大正家は牧志のむつみ橋通りにある沖縄そば屋です。大正家の沖縄そばは、その名の通り大正時代に大流行した、白い豚骨ベースのスープを使ったそば。
今このタイプのそばを出す所は少ないそうです。那覇周辺だと、小禄の「なかざ家」あとはちょっと遠いけど与那原の「与那原そば」ぐらいじゃないでしょうか。それが観光にも便利な国際通り沿い、牧志で食べらるというのはかなり嬉しいですね。
ここは2022年の頭に出来たばかりの沖縄そば屋で、現在はむつみ橋通りの仁ぐわーという居酒屋で間借りしながら営業しているようですが、今後は正式に専門の店舗を構える予定みたいですよ。場所は分かり次第追記します。
午前中、新都心で打合せなど仕事をすませてきた俺は牧志のむつみ橋通りに。6月の沖縄はすでに真夏です。汗もかなりかいたし塩分と糖分が欲しいところ。まさに沖縄そばがうってつけですね。
むつみ橋通りを公設市場方面に向かって進んでいくと、左手にのぼりが見えてきます。それにしてもコロナ以降、牧志のアーケードは寂れましたね。シャッター閉まりすぎ。
ここが大正家。居酒屋仁ぐわーの昼の部を借りて営業しているため、看板などはありません。のぼりだけですね。ぱっと見では沖縄そば屋とは認識できないかも(笑)
昼は大正家の沖縄そば、夜は居酒屋仁ぐわーとして営業しています。居酒屋仁ぐわーはイカ焼きなどちょっと関西系のつまみを出す、せんべろ居酒屋です。夜、酔っぱらった状態で何回か来た事がありますが、とにかく安かったはず。
夜は騒がしいこの店も、昼間は静かなもんです。落ち着いてそばが食えそうです。そばの料金はごく一般的な価格で750~850円。ジューシーが200円です。
店内にはカウンター席とテーブル席があり、意外と広々してます。シャッター半分閉まった外観からは想像ができないぐらい綺麗ですね。
正直、ぱっと見は「この店大丈夫か?」という警戒心、不安などネガティブな感情を抱く人の方が強いんじゃないでしょうか。沖縄そういう店多すぎるんだよなぁ(笑)
これがテーブル席。ちょっと小さめですが、家族4人ぐらいまでなら問題なく、落ち着いて食べられるんじゃないでしょうか。
腹を減らした県民が、TVを見ながら食べるってのがしっくりきます。THE観光ってよりは地域に密着した店って雰囲気ですね。
ただ、場所柄観光客の方が割合は多いみたいです。実際、この日も店出る時、観光客が何人かまとめて入ってきました。
白濁豚骨の沖縄そば 実食
今回は、新メニューの大正そば(炙りソーキと三枚肉の入った沖縄そば)とジューシーを注文。朝から何も食べてないので、このくらいは余裕でしょう。
博多豚骨や、家系などの強烈な尖った豚骨とはちょっと種類が違いますね。もっと優しい感じ。とはいえ豚骨なので深いコクはあります。
多分カツオの出汁がちょっと入ってるのかな?たまにフワッといい香りが立ちます。塩気もきつくないし程よい塩梅。コーレーグースを入れるとピリッと引き締まってさらに美味い。
麺は太めで食べ応えあります。八重山や宮古のそばが好きな人には太すぎるかも?
豚骨系ではありますが、ラーメンではなく「沖縄そば」って感じがしますね。他の麺類とはやっぱり違う食べ物です。
ジューシーもちょっとこってり系です。たぶん、ソーキとかの煮汁とかが入ってるんじゃないかな?動物系の旨味が凄い感じです。甘さとしょっぱさのバランスも完璧。
今まで食べたジューシーの中では5本指に入る味ですね。これ200円だったら安いと思います。
ものの5分で完食しました。これは飲みすぎた次の日の昼ぜひとも食べたいですね。牧志で飲んだくれる確率高いので。
お手軽!カップで食べる沖縄そば 大正家パーラーも
がっつり1杯ではなく、試しにちょっと食べてみたい人はパーラーのカップそばをおすすめします。
大正家は、むつみ橋通りとつながっている市場本通り(ドン・キホーテの横のアーケード)にパーラーを構えています。むつみ橋通りの大正家から徒歩10秒ぐらいのところ。
ここも大正家の看板などはないので、上ののぼりを目印に行くといいでしょう。
パーラーでは、カップの沖縄そば(白濁豚骨そば)やジューシーおにぎりを販売してます。ここの最高にいいところは、オリオンビールやハブ酒など、アルコールも販売してること。
昼間の国際通りを歩いて暑さに疲れた時、屋根のあるアーケード内でキリリと冷えたビール飲むと気絶する程うまいですよ(笑)
毎回思うけど、国際通りは県庁前から安里までけっこう距離ありますよね。真夏の昼間は堪えます。
沖縄そば 大正家へのアクセス
沖縄そば 大正家〒900-0013 沖縄県那覇市牧志3丁目1−34 居酒屋仁ぐわー内
むつみ橋商店街は牧志のドン・キホーテの横に幾つかあるアーケードのひとつです。ドンキから安里に向かって二つ目です。
このししやの看板のところから入ると…薄暗い商店街が続いています。
観光で初めて那覇に来た人にはレベルが高いかもしれませんが、普通の商店街です。突き進みましょう。
この通りを2~3分まっすぐ進むと左手に大正家が見えてきます。
因みにこれをちょっと進んで右に行くと市場本通りのパーラーの前に出ます。
普通の沖縄そばに飽きたら豚骨ベースの沖縄そばをどうぞ
沖縄でも数少ない豚骨スープの沖縄そば。実際に食べてみた感想は「シンプルに美味い」でした。カツオの強烈に効いた一般的な沖縄も美味いんですが、これはこれで食べる価値がありそうです。
何度も沖縄に来ている人は沖縄そばに飽きてると思うんですが、ちょっと変わったそばなら話のネタにもなるしいいんじゃないでしょうか?
大正家の白濁濃厚豚骨そば。次の沖縄旅行の際、ぜひ試してみてください。保証はしませんが、多分美味いと言うはずです(笑)
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