久米島は那覇から100kmほど離れた場所にある大型の離島。久米島は、見どころ満載の島。観光する楽しみが詰まった島です。海も山も揃った贅沢な時間を過ごせます。東洋一美しいと言われる「はての浜」の海だけではなく、山の上からの絶景を眺める事や、巨大な鍾乳洞で冒険なんて事も出来ますよ!
このページの目次
久米島の観光スポットを回ってみよう!
久米島の観光名所
久米島観光で絶対にハズせない極上のビーチ。海の上に現れる砂の島。
・おばけ坂
下り坂が上り坂?久米島の不思議な坂。有名観光スポットです。
・五枝の松
樹齢250年の立派な松の木。春にはクメジマホタルが観察できる場所です。
・ヤジャーガマ
真っ暗な鍾乳洞を冒険します。鍾乳石は光を当てると金銀に美しく輝きます。
・比屋定バンタ
海に面した海抜200mの断崖絶壁。はての浜や粟国島まで見渡せます。
・熱帯魚の家
比屋定バンタのすぐ下にある岩礁。熱帯魚をお手軽に見ることができます。
・宇江城城跡
久米島を全て見渡せる、山頂の城跡。絶景スポットです。
・奥武島 畳石
久米島のとなり、奥武島の海にある天然の石畳。五角形や六角形の不思議な形。
久米島の民宿 糸数 兼城港からすぐの良宿!
久米島の民宿 糸数。久米島の港、兼城港から徒歩10分ぐらいの場所にあるアットホームな民宿です。1泊3,000円~5,000円(時期により変動)という激安な料金で泊まれて、さらに食事が美味い宿。口コミ評 ...
からの続きです。
久米島の有名観光スポットをざっくり回ってきました。今回の久米島の観光スポット巡りのルートは、モデルコースとしても使えると思います。
久米島観光は車必須!観光スポット巡りをするなら車が必要になります。久米島はかなりデカい島です。マップで見ると分かりますが、石垣、宮古、西表よりちょっと小さいぐらい。しかも山めっちゃあるし、路線バスの本数は少ない…。観光バスツアーなどもそんなにありません。
俺は、タクシーを召喚して久米島を回ろうかと思っていたのですが、今回宿泊した民宿糸数では、ちょっとした観光案内をやっていることに気が付きました。
これタクシーやレンタカーで行くより割安なはず。そういう理由で、この「ヤジャーガマとプチ観光」を利用して久米島の観光スポットを巡る事に。
※宿側からはゴリゴリ推してこないので、自分から「これ行きたい」とお願いしましょう。
プチ観光案内は有料で6,000円ですが、レンタカーを借りて自力で行くよりは、遥かにコスパがいいのではないでしょうか。レンタカーがだいたい4000円ぐらい。ガソリン満タンで返すのを考えると、そこまで金額は変わません。
そんなわけで、かつては琉球一美しいと謳われた「球美の島」の観光スポットをご紹介します。個人的には、ヤジャーガマと宇江城城跡が特におすすめかな。
久米島といえば「はての浜」
久米島観光の要、はての浜。かつて琉球で最も美しいといわれた久米島の中でも、最も美しいであろう場所。エメラルドグリーンの海に浮かぶ島というか砂浜。
はての浜は、久米島観光では絶対にハズせない場所です。民宿糸数のプチ観光案内ではここにはいけませんが、最初に紹介しておきます。
はての浜へは、船で行くしか無いのでツアーの予約は必須です。夏は混むので早めに予約した方がいいでしょう。
俺は民宿糸数の奥さんに頼んで、バードアイランドというショップの「はての浜シュノーケルツアー」を申し込んでもらい、この観光スポット巡りの翌日、朝から行ってきました。
バードアイランドは兼城港側のエリアにあるショップです。港の方からイーフビーチの方まで送迎してくれるので、港側に宿泊している人は楽だと思います。現地集合だとちょっと大変ですからねぇ。
バードアイランドのはての浜ツアー詳細
イーフビーチの方から船で海を進んで行くと、島のような真っ白な砂浜が出現します。奥武島、オーハ島のもうちょっと先ですね。メーヌ浜、ナカノ浜、はての浜という3つの砂浜をまとめて「はての浜」と呼んでいるそうです。
バードアイランドのシュノーケルツアーは他と違って、はての浜の先にあるリーフギリギリのところまで連れていってくれるので美しい珊瑚なども見ることができます。
はての浜に関しては、長くなるので別の記事にまとめます。
久米島 はての浜ツアーに参加してみた!
久米島といえば、はての浜。真っ白な砂だけでできた小さな島。久米島バードアイランドのツアーで「東洋一美しい」と言われる、はての浜に上陸してきました。さらに沖合にある珊瑚の美しいポイントでシュノーケルも。 ...
おばけ坂 久米島で不思議体験!
久米島観光の目玉のひとつおばけ坂。目の錯覚によりとーっても不思議な事が現象が体験できる坂。
今回の久米島観光スポット巡りは兼城港近くの鳥島という場所から、県道242号(宇根仲泊線)と県道245号久米島一周線を回って行く形になります。
まずは港エリアから10分ぐらいの場所にある、有名な「おばけ坂」から。
田んぼばかりの、ごく普通の田舎道に、ポツンとおばけ坂と書いた看板が見えてきます。※かなり分かりにくい場所にあるので、行く前に宿の人などに行き方をざっくり聞いておいた方がいいかもしれません。
ここがおばけ坂の入り口です。これ、ぱっと見下り坂じゃないですか?
しかしこの坂を下ったところで、ギヤをニュートラルにすると、車が今下りてきた坂をバックでドンドン上っていきます!
この動画が分かりやすいと思います。この現象、俺の語彙力では伝えるのが非常に難しい…。
おばけ坂の看板の手前からすでに錯覚は始まっているらしく、かなりの距離戻りました。頭で理屈が分かってても、実際に体感すると不思議でしょうがなかったですねぇ。日本各地にこういう坂があるようです。
・車で坂を下ってから(実際は上ってる)、ギヤをニュートラルに入れる
・ボールや空き缶など転がる物を持って行って、坂に向かって転がす
この2つで体験できると思います。おおーっ!ってなりますよ(笑)
ちなみに、おばけ坂のすぐ近くに「五枝の松」という有名な松の木があります。
しかし「俺、植物そこまで興味ないんスよねー」と言い放ったところ、「じゃあ、ここはいっかー」と通り過ぎることに。車窓から、ちらっと見ただけですが、確かに立派な松でした。※上の写真は他の人が撮った素材です。
この五枝の松の周りは、4月~5月に来るとクメジマボタルという蛍が飛び回るそうです。春の旅ならハズせない場所ですね。
ヤジャーガマを冒険!真っ暗な鍾乳洞でコウモリに遭遇!
真っ暗な鍾乳洞。鍾乳石に光を当てると金銀にキラキラと輝く美しい洞窟。また、風葬が行われていた場所なので人の骨もあります。
おばけ坂から10分ぐらいサトウキビ畑だらけの道を進んで行くと、ヤジャーガマという鍾乳洞にたどり着きます。
久米島の観光案内サイトなどを見ても、あまり紹介されていませんが、個人的には行って良かった場所ですね。
鬱蒼とした亜熱帯の森の中にある洞窟。ここがヤジャーガマの入り口です。映画とかで見たことありそうな景色ですね。
※真っ暗なガチの洞窟です!ヤジャーガマは真っ暗なガチの洞窟です。ここは本当にガイドがいないと無理な場所だと思います。人工的な管理、整備などはほぼありません。懐中電灯は必須です。単独で行くのはやめときましょう。
しかも、ここはよく見ると人骨があります。正直、言われないと分からないんですが、赤い壺があったらその中は人骨です。壺には触れないよう、割らないよう気をつけてくださいね。
ヤジャーガマは元々風葬を行っていた場所。普通に亡くなった方を埋葬していた、要は巨大なお墓。
死者に敬意を払ってから洞窟内へ入っていきます。こういうのけっこー大事な気がする。まぁ、俺は第六感的なものは無いので分かりませんが。
入り口の天井を見上げるとオオゲジもいました。オオゲジはGなどを捕食する益虫。見た目やサイズはかなりヤバめですが、実はおとなしい性格。
ムカデの仲間ですが、攻撃性はほぼありません。しかし、虫系がダメな人は、その強烈なビジュアルに悲鳴を上げる可能性がありますね(笑)
オオゲジについて詳しく知りたい人はこちら(閲覧注意)→ 奇蟲「オオゲジ」は意外とかわいい(あと、食べると里芋味でおいしい)
この洞窟には、めちゃめちゃデカいカマドウマなどもいます。コウモリも、オオゲジも、カマドウマも、ちょっとグロいだけで、特に害はないので放っときましょう。部屋で遭遇する「Gで始まる昆虫」の方がよっぽど脅威です(笑)
真っ暗闇の中を進んで行きます。鍾乳石はめっちゃきれい。カメラでうまく撮るのが難しかったのですが、鍾乳石に光をあてると金銀にキラッキラ輝きます。
金色に輝いて見えるのは、金ではなく菌なんですと(笑)。最初マジで金鉱山だったのかと思いました。銀色に輝いているのは水だそうです。
この真っ暗な洞窟をゆっくりと進んでいくと、いきなり「光と緑の溢れる大変美しい場所」に出ます。ここが一応ゴールです。
この先もその気になれば行けるようですが、本格的な冒険になりそう。俺は観光名所をできるだけ回っておきたかったので、ここで引き返しました。
正直、こういう冒険系は想定していなかったのですが、行ってよかった場所ですねぇ。神秘的な場所でした。虫が徹底的にダメな人、閉所や暗闇の恐怖症、見えない世界が見えてしまう人以外は行ってみてはいかがでしょうか?霊感強い人はなんか大変そうな気がする…。
比屋定バンタから眺める東シナ海は美しい
断崖絶壁から東シナ海を望む景勝地。はての浜はもちろん粟国島や渡名喜島、慶良間の島々なども見渡せる美しい場所。
ヤジャーガマから更に10分程度。山を越えると海に出ます。ちょうど港の反対側ですね。こちら側は断崖絶壁になっています。
坂を上がっていくと比屋定バンタに到着!バンタとは沖縄方言で崖という意味です。比屋定という土地にある崖ということですね。
比屋定バンタには売店やトイレなどもあります。久米島の観光スポットはトイレなどがない場所が多いので、トイレはここで行くといいでしょう。
比屋定バンタの名物は、当然その美しい景色ですが、売店の100円ソバも有名です。今回は時間的に微妙だったので食べませんでしたが、お腹が減ってたら食べてみてもいいかも。
展望台に上ると、絶景が広がります。はての浜の方は浅いので、海の色が水色になっています。上から見るとこんな感じなんですね。
展望台には島の位置などが書かれています。これを参考に島を探すと分かりやすいと思います。
はての浜の反対側の方は、深い青一色。こっち側には島などなく、中国までひたすら海が続いています。
すぐ下を見ると、プールのようなものが見えます。これは久米島名物「車海老」の養殖を行っている場所だそうです。
比屋定バンタは県道245号(久米島一周線)沿いなので、簡単に行けます。ドライブがてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
泳がなくても魚と遊べます!熱帯魚の家
岩で出来た天然のプールに熱帯魚がうじゃうじゃいる場所。大型の魚も結構います。
比屋定バンタのすぐ下には「熱帯魚の家」と呼ばれる岩礁があります。岩と岩の間がプールのようになっていて、そこで熱帯魚を見ることができます。
ゴツゴツした岩場なので、歩く時は注意が必要です。滑らないサンダルやスニーカーで行ったほうがいいですね。多分、ハイヒールや革靴で行くと、転けて血だらけになるか、海にダイブする事になると思います…。
この岩と岩で出来たプールの中を覗くと様々な種類の魚たちが泳ぎ回っています。
「熱帯魚の家」の魚達は、人間に慣れきっているらしく、サッと隠れるどころかウジャウジャ集まってきます。人が来たら餌がもらえると思っているのでしょうねぇ。
ここはダイビングやシュノーケリングには興味がない人にもいいのではないでしょうか?「海を眺めるのは好きだけど、入るのはちょっと…」という人はけっこーいますからね。子供連れにもいい場所だと思います。
日本版マチュピチュ 宇江城城跡の絶景!
久米島の最も高い場所にある城跡。久米島を360°見渡す事ができます。ここが一番、景色がよかったですね。
比屋定バンタから、今度は山に向かって車を走らせます。
宇江城岳という山をしばらく上っていくと、山頂の宇江城城跡が見えて来ます。
宇江城岳は標高310mで久米島では最も高い場所(厳密に言うと自衛隊の基地がある所の方がちょっと高いらしい)。
ここが宇江城城跡。駐車場から城跡の方に進んでいきましょう。
階段を上がると石を積み上げた城壁の中に出ます。この城壁も沖縄独特の形になっていて美しいんですねぇ。日本版マチュピチュと呼ばれているのも分かる気がします。
比屋定バンタからは海の方しか見えませんが、宇江城城まで来れば360度、久米島の全てが見渡せます。
宇江城城跡は昼間の景色も最高ですが、夜来ると星空がとてつもなく美しいそうです。山頂なので、視界を遮る物も光もありません。満天の星を見ることができそうですね!夜行くなら新月の時を狙って行くといいかもしれません。
奥武島の畳石 不思議な形の巨大な溶岩の塊
久米島の隣「奥武島」の海岸にある五角形や六角形の石が砂浜に広がっている場所。国指定天然記念物にもなっています。
宇江城城跡で山からの絶景を見た後は、イーフビーチの方角へ向かいます。イーフビーチのちょっと先にある奥武島という島へ。
久米島と奥武島は橋で繋がっているので、車でそのままいけます。この橋を渡れば奥武島です。
奥武島にあるスパ施設「バーデハウス久米島」を目指しましょう。※バーデハウス久米島では海洋深層水を使ったお風呂に入れます。久米島観光スポット巡りのシメに、ここで温泉に浸かって帰るのも、いいかもしれません。
バーデハウス久米島の先に広がる海。ここに干潮時に来ると亀の甲羅のような不思議な形の石を見ることができます。
これが畳石。この不思議な岩の形は、約600万年前の火山活動によって溶岩が固まってできたもの。溶岩が冷えて固まる時に、縮んで割れ目が生じたのだとか。この畳石のような割れ目を柱状節理というそうです。
節理(せつり、英: joint)とは、岩体に発達した規則性のある割れ目のうち、両側にずれの見られないものをいう。マグマ等が冷却固結する際や地殻変動の際に生じる。なお、割れ目の両側にずれが見られる場合は断層になる。
柱状節理(ちゅうじょうせつり、英: columnar joint)は、岩体が柱状になった節理。六角柱状のものが多いが、五角柱状や四角柱状のものもある。玄武岩質の岩石によく見られ、マグマの冷却面と垂直に発達する。
wikipediaより
ちなみに、この畳石の先の海は真っ白なサラサラした砂が続いています。
はての浜ツアーの最後にここで泳ぎましたが、足の裏に触れる砂が気持ちよかったですねぇ。
久米島は海も山も楽しめる離島でした
今回の旅は、ほんとに思いつきで、計画も何も立てずにフラッと来ましたが、しっかり楽しむことができました。
やはり、地元の人の案内は最強です。翌日はての浜ツアーで一人旅の子と色々話ましたが、自力では道が分かりにくいようです。しかもその観光地に着いても、よく分からないまま「ただ見ただけ」になる的な。特におばけ坂なんかは、説明がないとマジで意味が分からない可能性がありますね。
久米島は八重山とも、慶良間ともまた違った楽しさがある島でした。特に山の楽しさが気軽に味わえるのはいいところかな。沖縄離島は色々行きましたが、それぞれに特色があって面白いですねぇ。久米島は那覇からフェリーで簡単にいけるのもポイント高いですね。
島のサイズが大きいので、回りきれていない観光名所もまだまだたくさんあります。また春のホタルシーズンに行ってみたいと思います。
久米島 はての浜ツアーに参加してみた!
久米島といえば、はての浜。真っ白な砂だけでできた小さな島。久米島バードアイランドのツアーで「東洋一美しい」と言われる、はての浜に上陸してきました。さらに沖合にある珊瑚の美しいポイントでシュノーケルも。 ...
次は久米島の最重要観光スポットはての浜へ
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