関東屈指のパワースポット「三峯神社」の奥宮は本殿から遠く離れた妙法ヶ岳の山頂にあります。木の根で出来た天然の階段をひたすら登り、最後は鎖を伝って岩を登ると辿り着きます。ちょっとした登山になるので気合が必要ですが、三峯神社に参拝するならハイキングも兼ねて奥宮まで行ってみては?
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三峯神社 奥宮を目指して登山
三峯神社 奥宮
関東最強のパワースポットとも言われる三峯神社(※三峰神社ではなく三峯神社)の奥宮。妙法ヶ岳(標高1,329m)の山頂にあるので三峯神社から登山して行きます。
・〒369-1901 埼玉県秩父市大滝
・都内からは西武線レッドアローかラビュー(片道1500円)で行くと1時間20分で西武秩父駅に到着
・三峯神社までは西武観光バスの三峯神社線(片道930円)で1時間15分程度
・三峯神社本宮から奥宮までは個人差はありますが、往復で2~3時間ぐらいかかります
・奥宮まで行くときは数週間前からウォーキングなどで足を慣らした方がいいでしょう
・蜂や熊など危険生物もいるので時期は考えた方がいいです
(特に蜂は秋が最も凶暴になります。出会う確率でいうと蜂が一番高いと思います)
6月のある日、俺は年に1~2度の恒例行事、三峯神社へ参拝する事にしました。※三峰神社で検索する人が多いようですが、三峯神社が正式な書き方です。
今回は久しぶりに奥宮まで行く予定。最初に三峯神社本殿に参拝して、奥宮まで行きますと報告し、大島屋でわらじカツ丼を食べてから奥宮まで登山します。
三峯神社の奥宮は、不思議な体験をしたという人もかなり多い、関東屈指のパワースポット。個人的にはそういう第六感的なやつはないので、あんまりよくわかりませんが、単純に好きな場所ですね。特に春から初夏は、山頂の緑溢れる爽やかな空気が最高です。
三峯神社の奥宮は妙法ヶ岳という山の頂上にあり、1時間~1時間半ぐらいかけて、それなりに険しい山道を登らなければなりません。※バスで行く人は時間を計算していかないと本気で帰れなくなるので注意が必要です!
三峯神社 奥宮まで行く時の服装や装備
三峯神社の奥宮まで行く場合、服装もそれなりに注意が必要です。スカートにハイヒールや、スーツに革靴といった格好で行くと、心底後悔する事になるのでやめた方がいいでしょう。
もしトレッキングシューズ買おうって場合は、サロモンのトレッキングシューズやトレイルランニングシューズなんかがいいんじゃないかと思います。かっこいいし1万円~2万円で買えます。
本格的な登山の装備などは必要ありませんが、動きやすさはかなり重要になります。動きやすくても露出の多い服や黒ずくめはやめた方がいいですね。ハチとか普通にいるんで。
あと、トレッキングポールがあるとちょっと楽です。最悪の事態に備えてアウトドア用のホイッスルなんかもあるといいかもしれません。
西武秩父駅までのアクセスはレッドアローで!(今なら新型のラビューがおすすめ)
朝8時。池袋に集合した俺たちはレッドアローに乗り込みました。今回も旅の友はカメラが趣味の大司氏。参拝の旅は基本的にこの人と旅しています。
レッドアローで1時間20分程度。西武秩父駅に到着。池袋から片道1400円でした。(※2023年現在は1,500円)
ここから、三峯神社までは西武観光のバスで行きます。
三峯神社行きの急行に乗りましょう。片道930円です。平日でもかなり人が多いので、早めに並んでおく事をおすすめします!
バスは西武秩父駅から三峯神社まで75分程。ひたすら山道を上がっていくので、乗り物酔いする人は酔い止めを飲んでおいた方がいいでしょう。想像以上に酔います。毎回、ガチでダメになる人がけっこーいます。バスの中では寝てしまうのが一番です。
時刻表などはこちら(2023年最新版) https://www.seibubus.co.jp/sp/rosen/mitsumine/
まずは三峯神社へ参拝してから奥宮へ行きましょう
バスが三峯神社に到着しました!駐車場から階段を上がって、まずは三峯神社の拝殿へ向かいます。
ここが三峯神社の入り口。三ツ鳥居という全国でも珍しい形になっています。白と金でかっこいい。装飾も細かくとても美しい鳥居。
一礼して、この鳥居をくぐると、明らかに空気が変わります。くぐった瞬間からひんやりした感じがします。第六感的なものが皆無の俺でもハッキリわかります。
随身門をくぐり拝殿へ。前回は雪が積もっていて通行止めでしたが、今回はちゃんと正規ルートで拝殿へ向かえそうです。
ちなみに、三峯神社は7月1日からペットを連れて境内に入る事が出来なくなったので注意!
三峯神社に参拝しよう!秩父パワースポット巡りの旅!
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三峯神社の詳細はこちらの記事にまとめてあります。
拝殿、摂末社への参拝の後は、前回雪で来ることができなかった遠宮(お仮屋)にもお参りしておきました。ここに山犬様、つまり三峯神社の御眷属、大口真神がお祀りされています。
ここは、とある感性の強い人はゾワゾワするかも。全くそういう感覚のない俺でも「あ、ここ普通じゃないな」とわかる感じの場所です。強力なパワースポットなのでしょう。
奥宮 登山の前に大島屋で腹ごしらえ
奥宮は妙法ヶ岳という山の山頂にあります。距離もそこそこあるので、登山する前にカロリーを補給することをオススメします。
俺たちは、いつもどおり大島屋でわらじカツ丼(1,000円)を頂くことにしました。
これ、甘辛いタレが染みていて美味いんですよ。カツ丼も当然美味いのですが、一緒に付いてくる味噌汁が、ちょっとびっくりするレベルでいい味なので食べてみて欲しいですね。
三峯神社 奥宮まで登山スタート!
登山前に水を買っとこう!奥宮へのトレッキングを開始する前に、自販で飲み物を買っておきましょう。山の中には商店や自販などありません。水分補給できないのはしんどいですからねぇ。ついでに休憩所はあってもトイレはないので、先に行っておきましょう。
さて、ここから奥宮までの登山スタートです。だいたい1時間~1時間半ぐらいで登れると思います。
三峯神社から駐車場へと戻っていく途中に登山口があります。奥宮参道入口と書いた石柱もあるのですぐ分かると思います。
舗装されているのは、奥宮への入り口、第一の鳥居まで。そこからはひたすら山道になります。
この標識は、登山中もところどころにあるので目印にするといいでしょう。
この白い鳥居が奥宮への入口。三峯神社 奥宮までは全部で4つの鳥居があります。この4つの鳥居は登山中の目印にもなります。
第一の鳥居の前で深々と頭を下げて、登山を開始しました。
そして、第一の鳥居の前には、杖になる木の枝が大量に置かれているので借ります。段差の激しい場所を歩く時にこれがあるとかなり楽。
大司氏はトレッキングポールとかストックとか呼ばれる、山登り用の杖を持参していました。
だいたい2,000円~3,000円ぐらいで購入できるそうです。折りたたみ式で邪魔にならないので、山じゃなくても、ある程度歩く旅の時はリュックの中に忍ばせているとの事。
まぁ、確かに木の枝の杖よりは、軽くて歩きやすいでしょうねぇ。
まず最初はこの細い道を淡々と上がっていきます。木の根に足を取られないよう注意。
少し進むと左手に第二の鳥居が見えてきます。ここからはガチで登山っぽくなります。
この鳥居を抜けて、標識の差す方向に進んでいきます。ところどころに標識があるので、それを頼りに進みましょう。
ここから奥宮までは1.4kmですが、山道の1.4kmはめっちゃ大変なんですよね…。
真っ直ぐ進んでいくと、ピラミッドみたいに石が積まれた場所に出ます。
ここから進行方向が変わります。今まで進んできた道から見て、右手に上がっていく感じ。まぁ、これは実際見れば分かると思います。
ここからは木の根の階段の段差が激しくなります。かなり足に堪えるエリア。
しばらく道なりに登って行くと、ベンチがあるのでちょっと休憩。このベンチが見えたらルートは合ってます。
ある程度山を登ると、ハチ注意などの標識がチラホラ見えてきます。今日は気温がかなり低いので蜂もおとなしくしているみたいですが、気温が高い時は彼らもヤル気満々になるはず。特に秋は蜂が一番活発に、凶悪になるので注意した方がいいと思います。
今日は全行程通して、やる気のなさそうなアシナガバチに2回ぐらい会っただけでした。
そして蜂や熊にも注意は必要ですが、時期によっては雷が超危険。実際落雷で折れたと思われる木がかなりありました。
真夏の夕立シーズンはもちろん、季節の変わり目など天候の変化が激しい時期は天気予報をよく見てから行きましょうね!
この落雷注意の看板のところから先は、道の雰囲気がまたちょっと変わります。割りと整備された歩きやすい道に。
傾斜もそこまでないので、しばらくはかなり楽に歩けます。ここを抜けた後は、割と険しい道が待ち受けていますが…。
この辺は歩くのは楽ですが、左手はちょっとした崖になっています。足を滑らせて落っこちたら、かなり痛いと思います。気は抜かないように歩きましょう。
登山中にアクシデント
またしばらく道なりに進んで行くと第三の鳥居が見えてきます。
振り返ると同行者の大司氏が顔を歪ませ、うずくまっていました。なんだこれ?緊急事態か?
前回来た時は俺より体力あったのに。やはり、普段仕事に追われ運動していないと、筋肉は衰えてしまうようですね。
三峯神社奥宮までは本格的な登山といよりはハイキング的な感じですが、それでも普段運動不足の人は数週間前からウォーキングなどをして準備した方がいいかも。
この第三の鳥居の前には東屋があるので、少し休憩しておく事をおすすめします。その先は休める場所がないんです。俺たちも東屋で少し休み、痛みが引いてきてから頂上へ向かうことにしました。
この第三の鳥居から600mで奥宮ですが、ここからは道がハードモードになるんですよねぇ。大丈夫だろうか。この先は気を抜くとガチで危険です。奥秩父でも遭難者はけっこう出ています。場合によっては下山したほうがいいかもしれませんねぇ。
ちなみに、これが熊避けの鐘です。ここで軽く鳴らしておくと、熊も人間がいると認識して出てこないはず。俺は毎回必ず鳴らしています。
俺たちは第三の鳥居をくぐり、歩き始めました。時折後ろから「ぎゃふんっ」「ひぎゃあぁー」と大司氏のうめく声が聞こえます。
しかし、ここで止まるわけにはいきません。ゆっくりとですが、確実に進んで行きます。
ここを上がると最後の鳥居が見えてきます。大司氏のこむら返りもかなり回復したようです。よかった。
個人的にはこの最後の鳥居が1番好きですね。
この鳥居のあとの道は更に過酷になります。道って感じじゃなくなります。
この辺りでコケると大ダメージを負うので慎重に歩きましょう。尖った木もいっぱいあるし、ゴツゴツした岩は多いし。なにより滑落すると洒落にならないので、細心の注意を払ってゆっくりと進んでいきましょう。
これをヒーヒーいいながら進んでいくと、最後の難関、鎖場エリアが見えてきます。
最後の難関 鎖場
三峯神社の奥宮には鎖場と呼ばれる最期の難関があります。めちゃくちゃ段差のある階段を登って、最後は鎖を伝い岩場を這い上がるというかなりハードな場所。
この金属製の階段を上ったり下りたりしながら進んだ先に鎖場があります。
ここ、前回来た時は木製の階段でしたが、しっかりした金属製の階段に変わっていました。木製の階段は、ところどころ木が腐って抜けてたので結構怖かったんですよね。
こういう山奥の設備を作る人達本当に尊敬します。めっちゃ大変だっただろうなぁ。
前の木製の階段の時より格段に上がりやすくなっていますね。とはいえ足には地味に効きます。
この石の階段が最後の難関、鎖場の入り口です。ここを登りきれば三峯神社の奥の宮。
これが鎖場。実際は見た目ほど上るのはしんどくないです。鎖で上がる場所より、手前の石の階段の方が段差があってしんどいですね。
鎖場を上がれば妙法ヶ岳登頂。三峯神社 奥宮です。
三峯神社 奥宮に到着
三峯神社 奥宮に到着!今回は同行者、大司氏が足をつるというアクシデントはありましたがなんとかたどり着きました!
大司氏の方を振り返ると、なんとも言えない表情を浮かべ、無言でブルブルしていました。
奥宮に手を合わせて、この数年についての感謝をしました。奥宮は前回来た時より、ファンシーというか、かわいい雰囲気になっていました。水色のかわいい前掛けが眷族 山犬様にしてあります。厳しい厳格な雰囲気がちょっと柔らかくなりますね。
とはいえ、神聖な空気が辺りに漲っています。さすが関東最強のパワースポット三峯神社の奥宮です。
そして「この人をしばらくここで休ませて下さい。そして無事下山させて下さい」とお伝えし、俺は周りの景色を見る事にしました。足がつった時は、ふくらはぎをゆっくりと伸ばしてほぐれるまで待つしかありません。
奥宮の横には秩父宮殿下御登山記念碑があります。この更に奥に岩場があり、そこからは三峯神社の拝遥殿の方を見る事が出来ます。秩父の山々を見渡せるとても美しい場所です。
しかし、ここは正真正銘の断崖絶壁なので落ちたらリアルに死にますね。この岩の下は何にもないんです。柵も何もないので気をつけてくださいね!
一瞬カンボジアのプレアビヒアの断崖絶壁を思い出しました。
奥宮の周りは、落ちたら高確率で死ぬような場所が多いので、周りをよく見てゆっくり歩くようにしましょうね。
大司氏はひたすら足を揉んだり伸ばしたりしています。このまま痛みが引かない場合、無理して行動不能になるわけにもいかないので、救助のヘリコプターを呼んだ方がいいかも。
バスが出るまであと1時間半。場合によっては下山したらタクシーを召喚するか、親切な誰かに秩父駅まで連れていってもらうしかないなぁ。
下山する時も慎重に
下山する際も、鎖場から階段エリアが難関になりますが、これさえ越えれば後は下りなのでそこまでキツくはありません。
ゆっくりゆっくりと確実に歩を進め、なんとか難所を乗り越えました。
最終のバスまで、あと1時間。まぁ、なんとかなるはず。
転けないよう、ゆっくりゆっくりと歩いて山を下ります。最終的に、バス停に着いた時には、ちょうど発車時刻でドアが閉じた瞬間でした。
手をブンブン振りまわしてアピールするとバスが止まりドアが開きました。
まったくもって迷惑な客ですがそんな事を言ってる場合ではありませんでした。なんとか、本当になんとか間に合って良かったよ。
西武秩父駅の日本酒アイスうまい
かろうじて最終のバスで西武秩父まで戻って来ることができました。バスの中では俺も大司氏も一言もしゃべることなく、ぐっすりと眠っていました。
無事に西武秩父駅に到着。帰りのレッドアローが出発するまでまだ時間がありました。俺たちは駅がリニューアルされてから増えた飲食店やお土産屋を見てまわる事にしました。
ここにはセタリアというアイスクリーム屋があるのですが、日本酒やワイン、ウィスキーなどのアイスを置いています。
アルコールは全く感じませんが、お酒の良い香りがふわっと広がってこれは美味い。これは次回から定番で食べる事になりそうです。
レッドアローがやってきました。アクシデントだらけでしたが、久々に三峯神社奥の宮まで参拝行けてよかった。
池袋についた俺たちは、西口の沖縄居酒屋でオリオンを飲みながら、本日の労いをしました。登山した後のビールはめちゃめちゃ美味かったですねぇ…。
次に大司氏に会うのは真夏の沖縄になりそうです。↓この年の夏、大司氏と沖縄の離島 座間味にいってきました。
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