三峯神社は秩父の山の上にある、強い気の満ちた神社です。関東屈指、関東最強のパワースポットとも言われています。伊邪那岐尊、伊弉諾尊が御祭神で、配祀神に造化三神、天照大神がお祀りされています。今回は秩父三社と呼ばれる、三峯神社、秩父神社、宝登山神社へ参拝の旅をしてきました。
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三峯神社 秩父三社巡り 其ノ壱
三峯神社
- 御祭神 伊邪那岐尊、伊弉諾尊
- 配祀神 天之御中主神 高御産巣日神 神産巣日神 天照大神
- 所在地 埼玉県秩父市三峰298-1
- TEL 0494-55-0241
- アクセス 西武秩父駅から三峯神社行きバスで70分(片道930円)
3月の頭、秩父長瀞の旅に出かける事にしました。秩父三社と呼ばれる三峯神社 秩父神社 宝登山神社への参拝の旅。
関東最強とも名高いパワースポット「三峯神社」や「秩父神社」には5年ほど前から毎年お参りしていますが、宝登山神社だけ参拝したことがなかったのです。泊りがけなら秩父三社をゆっくり周れるだろうということで今回は1泊2日の小旅行。
1日目は池袋から秩父に向かい三峯神社へ。翌日は朝から秩父神社に参拝して、宝登山神社のある長瀞へ向かう予定です。
三峯神社に参拝するようになった理由
三峯神社に参拝するようになったのは、5年以上前のこと。
仕事でお客様と立ち話をしていた時、たまたま目に入った、そのお客様のスマホの待ち受けが「極彩色の派手な神社」でした。その場所がなんだか気になった俺はどこか聞いてみたところ
初対面の人に、そんな事を言われたら「あっ、このおねーちゃん美人だけどヤベェやつだ」と思うのが一般的だと思いますが、俺は「なんかわからんが俺は行ったほうがいいのか」と素で思いました。なんか気になって仕方なかったんですね。
数日後、神社などに詳しい友人、大司氏を三峯神社への参拝に誘い、秩父へ日帰りの旅に出ました。
三峯神社は、日本武尊命が開いた場所で、伊邪那岐尊、伊弉諾尊が御祭神。配祀神に造化三神と言われる創造神、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神そして高天原の最高神、天照大神。
更に眷属の山犬様(狼)が、お祓いとかそういったジャンルにめちゃめちゃ強いと有名な神社。
要するに、その当時の俺の周囲には、見える人から見たら"祓ったほうがいい何か"がいたのでしょうねぇ…。禍々しい邪気を発していたのでしょうねぇ…。普段、生活している上ではそんな事は微塵も感じなかったけどね。
でもまぁ、実際に当時は人生の底でした。この人生の低迷期は長く、3年ぐらいは虚しい自暴自棄な毎日が続いていました。長い人生そんな時期もありますね。その時期に出会った人達には多大な迷惑をかけました。今でもすまんかったと思います。
この年の、秋の三峯、年末の伊勢を経て翌年からはかなり人生が変わりました。「あの長い低迷期があったからこそ、今では人への接し方も変えられたし、些細な事にも幸せを感じられる」のだろうと思いますが、まぁ、正直あの頃の生活はニ度とやりたくないですねぇ…。
それからは毎年、春から夏にかけて三峯神社へ参拝しています。人生を変えたいと思っている人は一度参拝してみるといいかもしれません。「お願いしますなんとかしてください」ではなくて「こういうふうに生きていきたいんでがんばります」的な宣言をしに。
三峰神社に行くなら春がおすすめ
4月の終わり~5月頭ぐらいが時期的には最高だと思います。
羊山公園の芝桜が満開になっていて、大変美しいので参拝した帰りに見に行くといいでしょう。
5月からは奥宮にも行けるので、山登りが平気な人は5月の頭がおすすめ!
春の三峰神社「随神門」。新緑の柔らかい緑色がとてもきれいな時期。
三峯神社奥宮。奥宮へはちょっとした登山が必要になります。とはいえ、めちゃめちゃいいところなので行ってみて欲しいですね。
5月初旬の羊山公園。夕日が差して大変美しいんです。
芝桜の独特の香りが気になる人は気になるかもしれないけど、見る価値はあると思いますよ!
今回の秩父三社の旅はまだ3月の頭。芝桜も咲いてないし、奥宮には行けないけど。
西武秩父に到着 西武秩父駅から三峯神社まではバスで
そういうわけで、早朝クソ寒い中、池袋駅に集合。まずはここからから西武池袋線に乗り西武秩父駅へ向かいます。
池袋から西武秩父までは特急で1時間40分。片道780円。レッドアローなら約1時間半。片道1400円で行けます。
秩父は、時間的にも料金的にも、東京に住んでいる人ならいつでも気軽に行ける、程よい距離感ですね。
うちの次男坊は超人見知り。池袋駅で突如現れた「怪しげなおっさん」大司氏の前で早速フリーズしていました(笑)
大司氏が根気強く話しかけていった結果、30分ぐらいでやっと喋るようになりましたが。今まで会った事のない俺の友人と会わせるのは、次男にとっていい経験になるはず。ちなみに高校生の長男はコミュ力が高く誰とでも簡単に仲良くなるタイプ。兄弟でも違う部分はかなりありますね。
西武秩父駅に降り立つとかなり気温が低くちょっと怯みました。東京より明らかに寒い。
西武秩父駅から三峯神社までは西武の特急バスに乗っていきます。ここからまた1時間ちょっとかかります。
西武秩父から三峰口を経由してあとはひたすら山道を上がっていくだけ。秩父湖ぐらいまでは寝て過ごすのが一番いいと思います。
三峯神社に到着!!!
三峯神社は山の上にあります。天空の聖域とか言われるぐらい山の上。
雪の積もった武甲山を見た時から、ある程度予想していたましたが、やはり、三峯神社もがっつり雪だらけでした。
子供はこういう時強いですね。雪を見てテンションがブチ上がったらしく、走り回っていました。
雪は積もっていますが今日は天気がいいので良かった。空気も澄んでいて山々がきれいに見えます。
三峯の名は、ここから見える山々の中でも特に美しく見える、妙法ヶ岳、白岩山、雲取山の三つの峯から来ているそうです。ちなみに三峯神社の奥宮は妙法ヶ岳の山頂にあります。
その奥の宮へは、駐車場から坂を上がっていくと、右手に奥宮参道入口と書いた石があるのでそこを入って行きます。本殿への入り口よりもっと手前。ここから1時間ぐらい、山道を登っていった山頂に奥宮があります。
ちなみに、ここは熊や鹿などもいるガチの山。さすがにこの季節は山には入れませんね。とはいえ鳥居の前で挨拶はしておきました。
三峯神社の鳥居は白。雪にめっちゃ映えます。光が反射してより白く見えますね。
ここからは見えない奥宮に向かって頭を下げておきました。次回は5月ぐらいに来て、久しぶりに奥宮まで行こうと思います。
三峯神社 奥宮まで登山してきた!
関東屈指のパワースポット「三峯神社」の奥宮は本殿から遠く離れた妙法ヶ岳の山頂にあります。木の根で出来た天然の階段をひたすら登り、最後は鎖を伝って岩を登ると辿り着きます。ちょっとした登山になるので気合が ...
翌年行ってきました。
三峯神社の鳥居は三ツ鳥居
三峯神社の鳥居は三ツ鳥居という珍しい形にになっています。三ツ鳥居は日本でも数少ないらしく、三つになっている由来なども未だによくわかってないそうです。
まぁ、とにかく普通じゃないって事ですね。
この金色の装飾と山犬さんの感じが最高にかっこいいんですね。めっちゃ強そう。
入り口には三峯山博物館があります。ここには三峯山に関する資料が展示されています。入館料は300円。
三ツ鳥居の前で頭を下げ、両脇の山犬さんにも頭を下げて参道へと進みます。ここも雪ががっつり積もっていました。
まずは遥拝殿から奥宮を拝むことにしました。雪の積もった神社の景色は”THE 日本”って感じがして情緒があるよね。
この階段をあがると遥拝殿(ようはいでん)。遠くに山頂の奥宮が見える場所。
春に来るとこんな感じで、これもまたきれいですね。
正直、ここから見えてもどこに奥宮があるのか全く分かりません。奥宮から見るとこの遥拝殿は確認できるんですが。
あの山のどこかに奥宮があるはず。今回は行けませんが、次回はそこまでいきますねと申し述べておきました。
山犬さんも雪をがっつりかぶっていました。三峯神社にはたくさんの山犬がいますが、全部表情がちがいます。
鳥居の前にいる山犬は、めっちゃ強そうな、まさに狼といった風貌ですが、中に入るとかわいらしい顔の山犬も。作られた時期や、役割などで違うのでしょうね。
この遥拝殿の山犬さんはちょっとかわいい系統の顔でなんか和みます。毎回「あ、どうも」と挨拶をしています。
随身門から本殿へ
随身門も今回は雪のため通行止め。ここ近くでみるとめっちゃきれいなんですけどね。まぁ、これはこれでレアな体験かな。
今回は横から見ることしかできません。しかし、雪が光を反射して、いつもより随身門の赤が鮮やかに見えました。
雪が積もってない時期は、随身門をくぐり、参道を歩いていきます。
この階段を上がって本殿へ。
今回は雪の為、通常の参拝ルートが通れません。横道を通り、摂社、末社のある方から入る形になりました。
ここが本殿の鳥居。ここで頭を下げて、左手にある手水で手と口を清め本殿へ。
今回、一番びっくりしたのが、この手水が封鎖されていることでした。水の代わりにこのはたきで清めなさいと書いてあります。完全にこの中の水、凍っているのでしょう。さすが標高1102m。気温も全然違います。
そして本殿へ参拝。この一年のいろいろな事について感謝の気持ちをお伝えさせて頂きました。
三峯神社の本殿は極彩色で綺羅びやか。赤と金のコントラストが豪華で大変美しい建物。美術的な意味でもすげぇ場所だと思います。
光が差すともうホント、ゾワっとするぐらい神々しい雰囲気になりますよ。
三峯神社の装飾は東照宮と似ています。象が彫刻されているのは、ここと東照宮でしか見たことがありません。そもそも象なのかどうかも分からないし、東照宮と関係があるのかどうかも全くわかりませんが。
ちなみに、本殿に向かって右手にずらりと並ぶ摂末社には東照宮も入っています。というか三峯神社には別天津神、神世七代(伊邪那岐、伊弉諾尊は神世七代)の神々を始め日本中の神様がお祀りされています。やっぱり、とんでもない場所ですね。
国常立尊の鎮座する国常立神社や日本武神社(日本武尊命)、伊勢神宮、三峯神社祖霊舎にもご挨拶させて頂きました。
本殿の敷石には龍神
三峯神社にはたくさんの山犬様がいますが、龍神様もいっぱいいます。
手水舎の上にはおびただしい数の龍が彫刻されているし、本殿の敷石にも龍神様が鎮座されています。
この龍神様は敷石に水をかけると現れます。2012年の辰年に突然、本殿の敷石の上に現れたそうです。
ここでも毎回「あ、どうも」と頭を下げます。この龍神様は本殿に向かって左側の敷石にいらっしゃるので探してみてください。
三峯神社に来たら氣守を頂こう
参拝した後は、本殿の隣にある社務所で氣守を頂きましょう。氣守は三峯神社の有名なお守り。
氣守は青、緑、赤、ピンクから選べます。白い氣守もあるのですが、これはちょっと特別で毎月1日だけに頒布されています。
この白い氣守は非常に人気があります。どのくらい人気があるかというと、白い氣守を求めて来る車で25キロ渋滞するぐらい。当然、地域住民の生活に影響が出るレベル。
更に、白い氣守を転売するけしからん人も増えたそうで、2018年6月から白は休止になりました。まぁ、そりゃそうだ。毎月の朔日(1日)・晦日(月末最終日)に三峯神社の宿泊施設、興雲閣に宿泊予約がある人のみ白い氣守がいただけるそうです。
俺はいつも青い氣守を頂いているので関係ありませんが。青が一番かっこいい。
氣守を頂いたら御神木へお参りします。
写真では伝わらないと思いますが、本殿の左右にある御神木はどっちもめっちゃでかいんですよ。樹齢800年。
それにしても、なんかこの御神木に触れているとやたらと気分がスッキリします。人が少ない時はしばらくここで気を頂くといいかも。植物には邪気を吸収する力があるとか何かで読んだけどホントにそうかもと思います。
鳥居の前で深々と頭を下げ三峯神社を後にしました。
三峰神社は厳しい気のみなぎる神社で、弱っている人にはしんどい場所らしいけど、個人的にはあんまりそういうイメージないかなぁ。
怖さや厳しさってよりは、なんか楽しいところってイメージが強い気がします。単純に自分にとって合う場所なのかもしれませんね。八百万の神々ありがたや。
うちの次男坊もずっと楽しそうにキャッキャしていました。
さて、参拝も終わったし、わらじかつ丼を食べに行こう!
参拝後は大島屋のわらじカツ丼!
大島屋
埼玉県秩父市三峰297-2 Tel 049-455-0039
営業時間 10:00~16:00
鳥居の真ん前にある大島屋では蕎麦やワラジかつ丼が食べられます。今回はがっつりワラジかつ丼と鴨南そばの両方を食べてみました。
早朝から何も食べていないので、みんな腹ペコ。軽くフラフラするぐらい腹が減っているからこそ出来る選択。
右側にあるのがワラジかつ丼。丼からはみ出るサイズのかつが2枚入っています。これで1000円。鴨南そばは850円。
大島屋の蕎麦や、味噌汁は出汁が効いていて個人的に好きな味。昔、田舎の爺さん婆さんの家で食った味噌汁みたいな感じ。蕎麦自体も香りが強く出汁に負けていません。コシも程よくあります。
ワラジかつも甘辛い出汁というか、タレが染みていて、たまらんのですなぁ。かつ丼にしては上品だけどヤミツキになる味。今回は食べてなませんが、400円のしゃくし菜しぐれ飯もおすすめ。紫蘇の香りがして大変うまいのでお試しあれ。
蕎麦とワラジかつ丼の両方を食べ終わると流石に腹がいっぱいになりました。というか、腹がいっぱい過ぎて身動きが取れないぐらいに。
我が子もカレーうどんを食べて満腹になったらしく、しばらくみんなで畳にひっくり返えっていました。人が少ない時期で良かった。
もう一軒の山麓亭は店頭で芋田楽などを販売しているのだけど、個人的には芋田楽より店内で食べる卵かけご飯がめっちゃ美味いのでおすすめです。
バスで西武秩父駅へ
最終のバスに乗り、西武秩父駅まで戻ります。また70分のドライブ。三峯神社から西武秩父駅行きの最終バスは16時半に出ます。これを逃すと帰れなくなるので注意!
秩父湖が冬の太陽を映してとてもキレイでした。ここから西武秩父駅まではひたすら寝ます。
西武秩父駅に着く頃にはすっかり日が暮れていました。
そういえば、西武秩父駅はめっちゃキレイにリニューアルされていました。レトロな雰囲気を今の技術で作ったみたいな感じ?キレイだけど懐かしい雰囲気になっていて、個人的には好きなデザイン。
駅の横には”祭りの湯”という温泉が出来ていました。こんなの前に来た時はなかった気がします。
さて、本日の宿、農園ホテルへと向かいます。
農園ホテルと居酒屋ちんばた 秩父長瀞の旅
秩父の農園ホテル ナチュラルファームシティは小高い丘の上にあるホテル。部屋からは秩父の町が見渡せます。レストランも温泉もありゆっくりとくつろげます。ホテルの近くにある居酒屋ちんばたも日本中の銘酒を取り ...
へ続く
秩父神社と宝登山神社 秩父長瀞の旅
秩父三社の秩父神社と宝登山神社に参拝してきました。秩父神社は八意思兼命をお祀りする学業に良い神社。秩父駅からすぐの場所にあります。そこから長瀞まで電車で移動し、宝登山神社へ。宝登山神社は三峯神社と同じ ...
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