秩父三社の秩父神社と宝登山神社に参拝してきました。秩父神社は八意思兼命をお祀りする学業に良い神社。秩父駅からすぐの場所にあります。そこから長瀞まで電車で移動し、宝登山神社へ。宝登山神社は三峯神社と同じく日本武尊命が開いたとされている神社。宝登山の頂上には奥宮があります。我々も山頂まで登ってきました。
秩父神社 秩父三社巡り 其ノ弐
秩父神社
御祭神 八意思兼命 知知夫彦命 天之御中主神 秩父宮雍仁親王(昭和天皇の弟宮様)
〒368-0041 埼玉県秩父市番場町1−3
TEL 0494-22-0262
農園ホテルと居酒屋ちんばた 秩父長瀞の旅
秩父の農園ホテル ナチュラルファームシティは小高い丘の上にあるホテル。部屋からは秩父の町が見渡せます。レストランも温泉もありゆっくりとくつろげます。ホテルの近くにある居酒屋ちんばたも日本中の銘酒を取り ...
からの続きです
秩父長瀞の旅二日目。本日は朝から秩父神社に参拝し、そこから長瀞へ向かう予定。
秩父神社は秩父の駅からも歩いて行ける場所にあります。秩父長瀞をふらっと気軽に旅したいという人にもおすすめの場所。
三峯神社の場合、時間も気合もかなり必要になりますが、秩父神社や宝登山神社は気軽に行けると思います。
12月に行われるユネスコ無形文化遺産「秩父夜祭り」は秩父神社の例祭。この祭りもいつか見に行ってみたいですねー。
ここは元々、北極星・北斗七星を神として崇拝する妙見信仰の聖地だったそうです。北極星は中国では天帝の星。それが日本に入ってきて天帝=ありとあらゆる全ての中心、天之御中主神となったようですね。
天之御中主神は造化の三神と呼ばれる、最初に現れためちゃめちゃ偉い神様。男女の区別もない神様。わかっているのは最初に現れた全ての中心で、すぐに身を隠してしまったということぐらい。日本神話でも古事記の冒頭、天地開闢以外では出てきませんが、全ての根源みたいな神様。
秩父神社は天之御中主神と共に、八意志兼命も祀られている神社。つまり学業とかアイデアとか、頭を使う事に関してご利益があると言われています。
俺はもう今さらですが、うちの次男坊はまだまだこれから勉強をして行かなかればなりません。次男坊にしっかり挨拶させておきました。
秩父神社は権現造りという様式(本殿と拝殿が石の間という幣殿でつないである造り)になっていて、壁に豪華な装飾がされています。これはかなり迫力があるので、ぐるっと本殿の周りをまわって見てみて。
子育ての虎、お元気三猿、つなぎの龍、そして北辰の梟。四面の壁ににそれぞれ彫刻されています。力強いけど美しい装飾。この壁の装飾をしたのが伝説の職人左甚五郎といわれています。東照宮の眠り猫を彫ったのも左甚五郎。この秩父神社を作った職人たちがそのまま日光に行き東照宮を作ったとか言われているそうですね。
そして当ブログは朝梟。梟のいる神社はちょっと嬉しい(笑)
俺は全く知りませんでしたが、梟は知恵の象徴とか、ふくろう=不苦労とかでやたらと縁起がいいそうです。
秩父神社での参拝をしっかり済ませた俺たちは、長瀞へ行くため秩父鉄道の秩父駅へと向かいました。
秩父から寄居、熊谷方面の電車に乗り23分で長瀞に着きます。料金は470円。思っていたよりずっと近いですね。とはいえいつものように、日帰りで秩父に来て三峯神社に行った後に行くのは難しいよね。今回は泊まりにしておいてよかった。
春のよく晴れた日に乗る、ちょっと田舎の電車は情緒があって昔から好き。気分がほっこりします。
長瀞に到着!石畳を見にいこう!
たどり着いた長瀞。長瀞の名前はよく目にしますが、リアルに訪れるのは初めて。
旅の同行者、大司氏はテンションが上ったらしく、ニヤニヤしながらニコンの一眼レフカメラで駅舎をバシバシ撮りまくっていました。
長瀞といえば岩畳が有名。さっそく岩畳まで行ってみることに。岩畳までは長瀞の駅から徒歩5分程度でたどり着きます。想像以上に近かい(笑)
そういえば、今は季節的に微妙ですが、この辺の飲食店のかき氷はめちゃめちゃ美味いみたいですね。
つい先日まで俺が住んでいた東南アジアのカンボジアには、熱季とか暑季と呼ばれる、尋常ではなく暑い季節(3月~5月ぐらい)があります。去年45℃を越える日に同居人が「長瀞のかき氷食いたい…」としきりに言っていたのを思い出しました。
今回俺が帰ってきたのはちょうど熱季に入る直前。今年はあの本気の暑さを経験せずに済みます。あれだけはマジで堪えるんですよねぇ…。夜も眠れないし、フラフラするし、田舎の方では死者も出ていました。
色が白い人が行くと全身ヤケドして大変な事になると思います。もしアンコールワットを見に行きたいと思っている人がいたら、12月~2月、乾季の間に行くのをおすすめします。
この長瀞の岩畳は見たことがある人も多いかもしれません。この川、あの荒川なんですな。その昔、ぎゅうぎゅう詰めの東西線から見ていた葛西(荒川の河口)とは全然違いますね(笑)
長瀞の静かな流れの中を船が行き交っています。ライン下りってやつ。時間的に船に乗るのは難しいそうですが、次回は乗ってみたいところ。1600円ぐらいで乗れるようです。俺たちは、岩畳の上をざっくりと歩いて回りました。
20分ぐらい荒川の景色を堪能し、長瀞に着た本来の目的、宝登山へと向かいました。
宝登山は長瀞駅を、荒川の逆方向、山の方に進むだけ。向こうに見えてる山が宝登山。この商店街というか飲食店が立ち並ぶ通りを越えると、すぐに巨大な白い鳥居が見えてきます。
この道を真っ直ぐに15分ぐらい進んでいくと宝登山神社にたどり着きます。徒歩でも余裕で行ける距離ですね。
宝登山神社 秩父三社巡り 其ノ参
宝登山神社
御祭神 神日本磐余彦尊(神武天皇) 大山祇神 火産霊神
〒369-1305 埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1828
TEL 0494-66-0084
宝登山はもともとは火止山と呼ばれていたそうです。ここも三峯神社と同じく日本武尊命が開いたとされる場所。
その日本武尊命がこの山に入った時、山火事が起きたのですが、どこからともなく巨大な黒い犬と白い犬が現れ火を止めたと。それで火止山(ほどやま)になったそうな。
ちなみに巨大な犬は大山祇神の神犬だったそうです。さすが山の神。宝登山という表記になったのは、宝珠が光り輝き、山頂に飛翔するという神変があってからみたいですね。宝珠が光り輝き、山頂に飛翔ってすっげーなぁ…。
ここが宝登山神社の入り口。この威厳に満ちた鳥居。装飾は三峯神社に似ています。白い鳥居に金の金具でめっちゃかっこいい。
宝の登山。見てるだけでもいいことありそう。宝登山神社も火災盗難よけ、諸難よけの御神徳が高い場所だそうです。
秩父神社と同じく権現造りになっています。こちらも装飾が金ピカでゴージャス。秩父の神社は外観が豪華で好きですね。
手水舎で手と口を清め階段を上がり、宝登山神社本殿へ参拝させて頂きました。
あくまで個人的な感覚ですが、宝登山神社はなんか優しい雰囲気かな。装飾は龍とかでイカツイんだけど、雰囲気はなんかふわっと優しい感じだったなぁ。
この本殿の奥には日本武尊命が禊をしたという泉があります。日本武尊命はここで禊をして、山頂に向かったそうです。その途中で山火事にあったけど、大山祇神の使いの巨大な犬に助けられたというわけですね。なるほど。
宝登山神社の御朱印も頂いておきました。ここは初穂料が決まっていません。気持ちだそうです。一般的に御朱印は初穂料300円~500円なのでそのくらいをお納めするのが良いと思います。
ちなみに、宝登山神社にはロープウェイの特別割引券があります。往復820円が10%OFFに。宝登山山頂の奥宮に行く人は、ここでロープウェイの券を買っておいた方がいいかも。
ロープウェイで宝登山山頂へ
宝登山ロープウエイ
宝登山麓駅から宝登山頂駅までを結ぶロープウエイ
TEL 0494-66-0258
料金往復 820円
宝登山神社の鳥居を出て山の方に歩いていくとロープウエイがあります。看板が出ているので、迷うことはないと思います。矢印の方に歩いていくだけ。
3分ぐらいでロープウエイの乗り場が見えてきました。ここが宝登山麓駅。
ここから宝登山山頂までは約5分。ロープウエイは30分に1本出ています。このゴンドラ最大で50人乗れるらしいよ。
次男坊は窓にべったりと張り付いて景色を眺めていました。秩父は冬の景色でしたが、長瀞は春を感じますねぇ。気温も昨日より高くて、過ごしやすい。
ロープウエイは個人的に好き。箱根のロープウエイも何度も乗りに行きました。船とかロープウエイはなんか旅してる感じがします。
あっという間に宝登山頂に到着。標高453m。高尾山よりちょっと低いぐらい。三峯神社が標高1102mなので半分ぐらいかな。
宝登山の山頂には梅百花園があります。ちょうどいい季節だったようで梅の花も咲き乱れていました。来月ぐらいには桜も咲くのでしょう。長瀞は桜の名所としても有名なんですよね。
ちなみに山頂にはロウバイ園もあります。冬に咲く黄色い花で、12月から2月ぐらいにここに来るとロウバイの甘い香りがするそうです。
つい先日まで真夏のカンボジア、シェムリアップにいて、昨日は雪の積もる三峯神社。そして今日は春の宝登山神社。季節の感覚麻痺しそう(笑)
宝登山神社 奥宮
宝登山頂には宝登山神社の奥宮があります。宝登山頂駅からレストランや小動物園のある方に歩いていくと左手に階段があります。その階段を上がると鳥居があって、その先が奥宮。
奥宮は小さいが雰囲気はめっちゃあります。狛犬は日本武尊命を助けた犬をモチーフにしているみたいですね。ここでもしっかりと参拝させて頂きました。
ガチの登山をしないといけない「三峯神社の奥宮」よりはずっと簡単に来れます。長瀞まで来た時は、是非この奥宮まで来てほしいと思います。
1時間ほど山頂の春の空気を満喫し、ロープウエイで麓へと戻りました。
長瀞駅の方まで戻った俺たちは、飯屋を探すことに。本日は朝にパンを食べたきり。秩父、長瀞には蕎麦屋が至る場所にあります。関東のちょっと田舎の方は蕎麦屋ばかりですね(笑)
結局、店頭で「おばちゃんがうちのは美味いよぉー」と言っていた、はやしで蕎麦を食べる事にしました。
蕎麦としゃくし菜飯を頂きました。出汁もしっかりきいていて普通にうまいなー。秩父名物のしゃくし菜飯も懐かしい感じの味で和みます。うちの次男坊は冷たいざるうどんを食べて満足そうにしていました。
腹一杯になった我々は駅に向かい、寄居方面の電車に。寄居から東武線で池袋まで戻ります。
これにて一泊二日の秩父長瀞の旅は終了。秩父は東京に住んでいる人が手軽に気分転換しに行くのには、いい場所だと思います。割としっかり旅した感もありますね。このルートはまた旅してみたいかな。次は秩父夜祭りに合わせて12月ぐらいに行ってみたいですね!
三峯神社に参拝しよう!秩父パワースポット巡りの旅!
三峯神社は秩父の山の上にある、強い気の満ちた神社です。関東屈指、関東最強のパワースポットとも言われています。伊邪那岐尊、伊弉諾尊が御祭神で、配祀神に造化三神、天照大神がお祀りされています。今回は秩父三 ...
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