日光東照宮にある国宝 陽明門。ここ数年改修工事で見る事が出来なかったのですが、2017年ついに復活しました。今回はリニューアルされた陽明門や三猿をこの目で見てきました! 東京駅から日光まで高速バスで日帰りの旅。高速バスの方が電車で行くよりずっと快適です。新しくなった日光東照宮、そして二荒山神社へ参拝し、湯葉料理に舌鼓を打ち…今回もとてもいい旅になりました。
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日光東照宮と二荒山神社へ参拝の旅
日光東照宮
〒321-1431 栃木県日光市山内2301
TEL 0288-54-0560
アクセス 東北急行高速バスで東京駅から3時間半
東京~日光間は東北急行バスが運行しています。
料金は片道 2,500円。往復だと割引があり4,000円になります!
東京駅を7:50に出て東武日光駅に10:45に到着します。
師走も終わろうかというある日。俺はこの一年の感謝などを申し述べに日光東照宮、二荒山神社へ参ることにしました。
日光東照宮と二荒山神社へは、12年ぐらい前から毎年必ず参拝している場所。今年はちょうど平成の大修理が終わった「日光東照宮の陽明門」を見ることができそうですね。
今までは北千住から特急スペーシアで行くか、数人でレンタカーを借りて行く事が多かったのですが、今回は高速バスで行く事にしました。高速バスなら東京駅から東武日光まで往復4000円で行けるみたいですね。前はこんなのなかった気がします。
今回の日光もおっさん二人旅。これが一番気楽に旅できます。参拝の旅は趣味の合う人間と行くのが大前提。
神社仏閣に対する感覚というか、見えない世界に対する感覚は本当に人それぞれ違いますからね。そういう世界もあるかもと思う人もいれば、絶対ないという人もいます。
俺は中学生の頃、よく金縛りにあってリアルに話しかけられたりしてたので「あるだろうな」と思っています。まぁ、ただ単に脳が情報整理してる最中でそう感じてるだけの可能性もありますが。あった方がおもろいだろと思っています。
旅の友は伊勢や三峯、富士山など参拝の旅のメンバー、大司氏。彼は神社仏閣をこよなく愛するオッサン。俺よりも4つ歳上のオッサンの完成形。
そういうわけで当日朝5:30に起きて、7:20に東京駅八重洲南口に集合。日光へ向けて高速バスに乗り込みました。
東京駅から日光までは高速バスが快適!(時間はかかるけども)
東北急行バス 日光線
料金 片道 2,500円 往復 4,000円(往復割引きで)
時間 東京駅7:50発~東武日光駅10:45着
集合場所 東京駅八重洲南口(JRバス5番のりば)
電話 03-3529-0321
東北急行バス公式サイト オンライン予約も出来るよ
東北バスは東北自動車道をひたすら北上していきます。こうやってみると結構距離あるね。所要時間はスペーシアなどの特急で行くと2時間半。バスの場合3時間半です。料金的には電車(特急利用)の場合、だいたい往復5000円ぐらい。バスの場合往復4000円です。
12月末という時期だからか、乗客は我々2人と外国人の女子1人だけ。ほぼ貸し切り。
後ろに誰もいないので、リクライニングを存分に下げられます。飛行機でもバスでも「リクライニングは下げない」のがルールみたいになっていて、毎回窮屈だなと思ってました。誰もいなければ気を使う必要がなく、まったくもって気楽です。外国人の女の子も座席をガッツリ倒してグーグー寝ていました。
日光まで高速バスで移動するのがこんなに快適だったとは。電車より安く快適。何故今までバスを使わずに来たのだろう…。
埼玉に入ると富士山がハッキリと見えてきます。富士山も良く行く場所なので、ありがたやーと拝んでおきました。
富士山 神社巡礼旅行
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東京・日光間の高速バスは、休憩が1回のみです。羽生のサービスエリアで15分程の休憩。ここでトイレに行ったり(バスにもついてるけど)、飲み物を買ったり、喫煙者は喫煙などをします。
この先は群馬県。栃木まであと少し。羽生の段階で都心とは風の冷たさが全く違います。ダウンジャケットを着ていても、身体の芯までキリっと冷える感じ。日光はもっと寒いんだろうなぁ…。
羽生から1時間半。山の中をひた走り10時半に東武日光に到着。高速バスの旅はなかなか快適でした。東武日光駅から東照宮までは歩いていきます。
日光東照宮へ
今回の旅の目的は、平成の大修理が終わりリニューアルされた「国宝 陽明門」を見る事。44年ぶり、4年間をかけた修理の終わった陽明門はさぞかし綺麗になっている事でしょう。
改修前の陽明門も素晴らしい絢爛豪華な装飾で圧倒されましたが、リニューアルでどう変わっているのでしょうか。期待に胸が膨らみますね!
くっそ寒い中、東武日光駅から東照宮まで歩いて行きます。歩いている者は我々オッサン2人だけ(笑)。みんな車やバスでそのまま東照宮まで行くのでしょうねぇ。
日光のメインストリート、日本ロマンチック街道はずっと工事をしていたのですが、途中まで完成していました。前に来た時より遥かに洒落た、観光地らしい道になっていました。
店の場所、外観なども以前とはかなり変わっているので、数年ぶりに来た人は、どこに何があるか分からないかもしれません。
とはいえ、この時間だと店もほぼ閉まってますが。昼飯時までは、閑散とした感じです。
どうでもいいけど、毎回この道を歩いていると目に入る、この一筆龍の絵。めっちゃかっこいい。いつか買ったろうと思います。
日光二荒山神社への入り口 神橋
神橋 入場料 300円
日光東照宮への旅はここからが本番。坂を上り切ると神橋が見えてきます。ちなみに神橋は東照宮ではなく二荒山神社への架け橋。
神橋は28m、高さは10.6m。朱色に塗られた美しい橋。2匹の蛇が橋になったという逸話がある橋。
以前来た時に橋を渡ってみましたが、間近で見ても大変美しい橋でした。橋自体も美しいのですが、下を流れる川も澄み切っており、しばらく眺めていられます。
神橋を越えるとそこからは世界遺産、日光社寺エリア。
日光の社寺エリアは巨大で入り口が何ヶ所かありますが、我々はいつも、この「世界遺産 日光東照宮」の石碑のところから入っています。なんか正門って感じがする。
最初に見えて来るのが輪能寺。輪能寺はまだまだ改修中でした。ここの工事は長いね。ずっと何年もやってる気がします。
これは数年前に撮ったものですが、ずっとこのまま。早く完成した姿を見てみたいですね。
日光東照宮 リニューアルされた陽明門
ここが日光東照宮の入り口です。
もう10年以上通っている東照宮。ここに来るようになったきっかけはプチ社員旅行でした。当時、俺を含む数名で会社を設立したばかりだったのですが「創業メンバーで参拝に行くぞ!」という事で強制的に連れて来られました。
その時は「日光東照宮=家康公のいた場所」ぐらいのイメージしか無かったですねぇ。そこまで興味ない場所的な。※実際のところ家康公は日光じゃなくて江戸を離れたあとは駿河に住んでて、駿河で亡くなってますが。
なんの知識もないまま東照宮来てみると、建物の装飾の凄さなどにビビってすっかり魅了されました。それ以来、毎年、夏か年末に参拝しています。
神厩舎の三猿
日光東照宮には、幾つもの見どころがあるのですが、最初に目に入る超有名スポットが神厩舎(しんきゅうしゃ)。というか神厩舎の壁に掘ってある三猿が世界的にも有名。
三猿もリニューアルされていました。なんていうか、前のと違って威厳とか迫力といったものがなくなって、ちょっとかわいい感じのお猿さんになっていました。
前のはこんな感じ。リニューアル版も10年位経つと、いい意味で経年劣化して味が出てくると思います。新しすぎると塗装が、そこだけ浮いて見えるんですね。
この三匹の猿をモチーフにした「見ざる言わざる聞かざるの戒め」はインドなどが発祥で、世界中にちょっとづつ形を変えて存在しているそうです。これに「せざる」を入れた四猿が本来の形らしく、せざるは股間を押さえているそうです。なーるほど。そういうやつか。色欲に流されるなと。
ちなみに、見ざる聞かざる言わざるの三猿が有名すぎて、他の部分を知らない人が多いと思うけど、実際は神厩舎には全部で16匹の猿が描かれています。
これは本来は、生まれてから、幼少期、青年期、恋や結婚そして出産して、また生まれるに戻るという、人の一生を描いた物なんですね。
三猿は幼少期にあたる部分なので「子供の頃は悪いものは見ない聞かない言わないで育てるべし」という意味なのではないかと。もしくは「人の非は聞かない、人の非は見ない、人の過を言わない」といった意味とも言われているのですが、まぁどっちも大事だよね。
新しい陽明門
階段を上がると、リニューアルされた陽明門が近くに見えてきました。
陽明門は意味が分からないぐらい細かいところまで彫刻がされています。上段には龍。その下には息(ソク)という霊獣、唐獅子などなどが、ちょっとびっくりするぐらい彫刻されてます。霊獣たちがしっかりと本殿を護っている訳ですね。唐獅子はかわいいけど、龍と息はめっちゃ強そう。
どこかのツアーガイドさんが、団体客に対して「この門の先は悪い人は入れないようになっています」としきりに言っていました。それだけ霊的な意味での護りが強いと。そして中に入れた俺は悪い人間ではないのでしょう。多分、おそらく。
よく見ると、霊獣の口がちゃんと阿吽になっています。めっちゃ細かい。
個人的には、この黒と金の部分を見るのが好きですねぇ。とてつもなく美しく感じます。単純にかっこいい。ぼけーっと数時間見ていられる感じ。
実際、陽明門は、数時間どころか一日中この門を見ていても飽きないということから、日暮御門という別名がついています。
唐獅子の上にはたくさんの人が彫刻されています。囲碁をやる人や、琴を弾く人、仙人やらなんやらかんやら。これは中国の故事などがモチーフになっているそうですね。
家康公は昔の中国の文化好きだったんだな。東照宮には象なども彫刻されています。外国の文化にかなり詳しかったのでしょう。
まぁ、そんな徳川幕府はこの後、鎖国して完全にガラパゴスな時代へと進んでいくのですが。個人的には、あの時代鎖国してたのは結果的には正解だったのではないかと思うけど。
唐獅子はリニューアルされてちょっと可愛くなっていました。白すぎて、作り立て感が半端ないですねー。
まぁ、いずれは迫力を取り戻すのでしょう。今しか見ることができない姿だし、これはこれでラッキーだけど。
伊勢の遷宮もリアルタイムで見てきたけど、新旧の宮が並んだ状態だと古い方の宮の方が迫力がありますね。歴史の重みを感じるというか。時間の経過は大事。新しい宮は単純に綺麗だけどね。ちなみに今はもう、昔の宮は見ることはできません。
陽明門はパッと見て「わーすごいね」とか言って中に入ってしまうのは勿体ない場所です。
見れば見る程、色々な事に気付くと思います。せめて10分ぐらいはじっくりと眺めてみて欲しいですね。
金ピカの門の横の壁にも、無数の彫刻がされていて、こちらも大変美しいので、見ておきましょう。
日光東照宮 本殿
本殿は中まで入ることができます。当然撮影などは禁止です。将軍着座の間や石乃間を見ることができますが、まぁ、とにかく豪華な造りになっています。正座して住職の説明を聞いてから参拝。この住職の話を聞いていると歴史を感じますね。
この本殿も改修工事が終わってまだ日が浅く、新しくて金ピカです。本殿は元々は落ち着いた造りだったそうですが、3代将軍家光公が豪華絢爛に変えたようです。
ちなみに数年前の事ですが、ここで昔の本殿の柱を使ったお守りが販売されていました。今ではもう手に入れることはできないと思うレアなお守り。俺のバッグの中には日光東照宮の柱が入っています。「なんかすげーなぁ」とよく思います。
神社の改修工事などの際に参拝すると、そういった超レアなお守りなどを手に入れることができるので「工事中かー」などと言わずに参拝してみるといいですね。
東照宮の奥宮へ
本殿での参拝が終わったら、奥の宮へ。この奥の宮に続く階段の入り口、坂下門に有名な眠り猫がいます。伝説の職人、左甚五郎が彫ったといわれている猫。
眠り猫を越えると、ひたすら階段が続きます。207段もあるそうです。毎回登り切る頃にはかなりゼーゼーいいますね。
突き当りにある、この御遺訓を見るたびに「あー。急ぐのやめよう」と思います。ゆっくりゆっくり階段を登っていきます。
ここが奥宮。この奥に、江戸幕府を作った天下の大将軍、徳川家康公のお墓があります。中まで入っていけるので間近で見ることができますが、さすがにお墓の写真を撮るのは失礼な気がするので撮ってません。少なくとも俺ならいやだし。
「遺体は久能山に納められており、本当の意味での墓というよりは分霊された場所がここ日光の奥の宮ではないか?」という説もあるそうですが。本当のところは俺ら庶民にはわからんよね。
奥宮、家康公のお墓は、青銅の塔みたいな形になっていて、一見すると墓には見えずかなりかっこいい造りです。見てみたい人は実際にその足で行って見て。階段ちょっとしんどいけど東照宮まで来たら、ここまでは来たほうがいいと思います。
奥宮から、本殿のある場所に戻り、外に出ます。
陽明門を出て、右手に薬師堂(正式名称は本地堂)があります。薬師堂には超有名な鳴き龍がいるので、初めて日光に行く人は行くべしですね。
薬師堂には、薬師如来と各干支の守護神(十二神将)がいます。薬師如来と自分の干支の守護をしてくれる仏様に参ると大変良いそうです。また、鳴き龍の鈴のような美しい鳴き声は聞くと心が洗われるんじゃないかな。ちなみに薬師堂の中は全面的に撮影禁止なので要注意。
薬師堂には、一生そのまま持っていられる健康のお守りがあるのですが(普通のお守りは1年に1度変えなければならないが、ここのは特別)、これは頂いておくと良いと思います。俺は沖縄にいるときに、気が付いたらその健康守りが財布の中から無くなっていました。多分なんか守ってくれたのでしょう。今は2代目が財布に入っています。
12月の日光はかなり寒く、体が芯から冷えてきました。五重塔の前で温かい甘酒を飲んで一息。
さて、つぎは二荒山神社へ参ります。
縁結びで有名な日光二荒山神社へ参拝
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